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新駅の名称に「てだこ」


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 JR山手線(東京都)の新駅の名前がこのほど、「高輪ゲートウェイ」に決まった。これには全国的な注目を浴び、鉄軌道がない沖縄県民の間でも、かなり話題になっている。

 どうしても現場を視察したいと思い、上京した際、田町~品川の間にある新駅の建設予定地、そして、駅東側の港区高輪地区を散策してみた。高台には大型ホテルや大学、さらには、閑静な住宅地がある。駅建設予定地から徒歩10分程度の場所にある泉岳寺は赤穂義士の墓地があることで有名で、ツアー客や外国人の姿が目に付いた。

 オーストリア人男性に道案内を求められたついでに、駅名についての率直な感想を聞いてみた。「東京の中央駅のような役割を果たすのか」というのが率直な印象だという。ゲートウェイを名乗るなら、新幹線が止まる隣の品川の方がふさわしい。

 JR東日本の説明によると、「グローバルゲートウェイ品川」という開発プロジェクトを進めており、これが命名の決め手となったという。ただ、非常に誤解を招きかねない名前だ。この駅は乗換駅でもなければ、ここから何かが始まるわけでもない。

 沖縄都市モノレールは来年、新しい駅ができる。延伸によって4駅増え、合計19駅になる。その中に、地名や施設と直接関係ない名前の駅がたった一つある。新たな終点の「てだこ浦西駅」だ。「てだこ」は「太陽の子」の意味で、浦添で生まれたとされる琉球王国の英祖王の神号「英祖日子(えそのてだこ)」にも関連する。

 浦添市は「てだこのまち」を掲げており、てだこはイベントや施設などの名称に使われている。沖縄都市モノレールによると、苦情はほとんどないという。

(T)