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渇水の沖縄に恵みの台風


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 今年の沖縄は空梅雨だ。奄美地方より1日遅れで、5月8日に梅雨入りしたが、本当に梅雨入りしたのか疑うほどの晴天の日々が続き、ほとんどまとまった雨をもたらしていなかった。15日から16日にかけて、ようやくまとまった雨量を記録した。

 5月に沖縄本島の水源地に降った雨の量は平年の2割程度にとどまり、水源となる県内11ダムの貯水率は14日現在で44・3%。平年比34・8ポイント下回った。同時期の貯水率としては過去10年で最も低い。座間味村では5日から夜間断水を実施している(18日に解除)。

 こうした事態を受け、沖縄渇水対策連絡協議会が県民に節水の呼び掛けを始めた。ダムを管理する沖縄総合事務局や県や市町村、企業が参加する協議会で、節水喚起は9年ぶり。これに呼応する形で、県は渇水対策本部会議を開催した。

 台風6号が15日から16日にかけて沖縄に接近した結果、18日現在の沖縄県の全ダム合計の貯水率は68・7%となり、2日前日よりも22ポイント上昇した。一安心と言いたいところだが、これでも、平年よりも13・1ポイント少なく、決して安心できる水量ではない。

 沖縄県は復帰後、90年代まではほぼ毎年のように夜間断水などの給水制限が行われていた。県内人口増加や経済活動の増加に伴い、水の消費量は復帰当時と比べて倍増した。水道水用のダムは復帰前の二つから、11カ所まで増えた。観光客の数は右肩上がりで増加しており、取水制限となれば沖縄観光に影響を及ぼしかねない。

 今回の台風襲来で、沖縄県の主要行事の一つ、糸満ハーレー(爬竜船競漕)など、数多くのイベントが延期または中止になってし

(T)