世界日報 Web版

元メジャーに少年ら興奮


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 プロ野球の9球団が2月、沖縄で春季キャンプを実施した。その中には、大リーガー出身のベテラン2選手も参加。群を抜く存在感とオーラでファンを魅了した。

 ニューヨーク・メッツからフリーエージェント(FA)となり古巣のヤクルトに帰ってきた青木宣親外野手と、ボストン・レッドソックスなどを経て、2014年にソフトバンク入りするも、3年間でわずか1試合の1軍登板で戦力外通告を受け、今年から中日でプレーする松坂大輔投手だ。

 浦添のキャンプに途中から加わった青木は練習試合やオープン戦に出場すると、ファンは一斉にカメラを向け、他のどの選手よりも大きな声援を受けていた。また、浦添球場で行われた小学生対象の野球教室でも注目度は群を抜いていた。

 一方、北谷の中日キャンプに参加した松坂は2月26日、韓国ハンファとの練習試合で1回を2三振でピシャリと抑え、完全復活を予感させた。本来、沖縄では実戦登板は予定になかったというが、沖縄のファンサービスの気持ちもあったのではないか。

 ここ数年、成績も人気も低迷している中日にとって、松坂が人気復活の起爆剤になっている。球団関係者によると、北谷キャンプはここ数年で最も多い動員を記録し、松坂関連グッズは発売されて間もなく売り切れたという。中日グッズを身に着けて北谷キャンプを訪れたファンの約半分は松坂のものだった。

 ファンサービスも忘れない。どんな長蛇の列ができても笑顔でサインする姿に、愛知県から来たファンは「神対応」と絶賛していた。

 2人の元メジャーは、頑張り続けていればチャンスはある、ということを沖縄の子供たちに教えてくれたはずだ。

(T)