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報じられない米軍基地ライブ


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 米国のトップアイドルグループ「フィフス・ハーモニー」が23日、米海兵隊のキャンプ瑞慶覧(北谷町)で屋外ライブを開催した。

 アイドルオーディション番組をきっかけに結成された5人組のガールズグループ。1人脱退したため、4人となったが、変わらず世界的な人気を保っている。

 基地で開催されるライブは、カントリーとヘビーメタルあたりが定番で、“一発屋”や過去売れていたアーティストがよく出演する。それだけに、現役の人気アイドルグループが来るとなると、反響が大きいのは当然だ。

 開場の午後4時前から、ライブ会場への一般入場口となっている北谷町の国道の北前ゲートの周辺は大渋滞に。セキュリティーのため、入場する車両は免許証を提示する。そして、すべての参加者は金属探知機で持ち物チェックをされる。

 長蛇の列ができ、ゲート付近から会場入りするまでには2時間近くかかったという人もいた。年に1回程度、開放される基地の祭りでも例外的に見られる光景だ。バスやモノレールに乗るのにも並ばないことの多い沖縄県民。これだけじっと我慢して並ぶ姿を見ることはそう多くないが、基地では例外のようだ。

 ライブや祭りなどのイベントは、軍の福利厚生担当部局が定期的に開催している。軍人・軍属の士気を高めるとともに、慰労の目的がある。そして、ライブのほとんどは軍人・軍属だけではなく、日本国籍所有者にも開放される。

 若者世代を中心にこうした基地の“恩恵”を受けている。だがそれを地元のメディアは報じない。米軍がいくらボランティア活動をしても取り上げられない。それでも、多くの県民が基地に殺到するというのが現実なのである。(T)

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