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対策迫られる未成年飲酒事故


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 沖縄本島北部の恩納村で飲酒した未成年男子が2月12日、バイク事故を起こし、同乗していた中学3年の男子が頭を強く打って死亡、中学2年の女子が鎖骨を骨折する重傷を負った。小学6年生が飲酒運転していたというから驚きだ。

 今月5日には、那覇市の市道で、酒を飲んでスクーターを運転した疑いで15歳の女子中学生が逮捕された。呼気からは、基準値の約2倍のアルコールが検出され、当時、ヘルメット無着用だった上、また、スクーターに同乗していた女子生徒からもアルコールが検出された。

 県警によると2016年中に沖縄県内で発生した飲酒絡みの交通死亡事故13件のうち、未成年による事故がほぼ半数の6件に上る。すべてバイクによる事故で、過去10年で最も多いという。

 16年の県内の交通人身事故5491件のうち飲酒絡みの事故は109件だった。人身事故に占める飲酒絡みの事故の割合が、27年連続で全国ワーストという不名誉記録を更新した。人口1000人当たりの検挙件数は約1・3人で全国平均の約6・4倍だった。

 県警本部交通部と県子ども生活福祉部は緊急アピールを出し、「家庭における飲酒・深夜徘徊に危険性を含む交通安全指導」と、「非行(はいかい)の兆しが見られる児童・生徒に対する教育機関、警察との連携」の取り組みを求めた。

 沖縄では米軍・軍属の飲酒運転が摘発されれば、地元メディアに大きく取り上げられるが、沖縄県民による同様の事故、事件の取り扱いは十分と言い難いのが現実だ。

 大切な命を奪ってしまいかねない飲酒運転を撲滅するには、県民一丸となり本腰を入れて対策に取り組まなければいけない。(T)

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