沖縄県教育庁幹部の未成年買春容疑


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 沖縄県警は7月30日、女子中学生に金を渡して買春したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、沖縄県教育庁参事兼中頭(なかがみ)教育事務所長の浜口茂樹容疑者(59)=沖縄市在住=を逮捕した。

 県警などの情報によると、浜口容疑者は今年4月に沖縄市のホテルで14歳の女子中学生に1万数千円を渡してわいせつ行為をした疑い。本人は「未成年だとは知らなかった」と一部容疑を否認しているという。

 那覇地検は今月18日付で、児童買春ではなく、18歳未満と知っていたかどうかを問わない青少年保護育成条例違反で浜口容疑者を起訴した。

 浜口容疑者は、県教育長に次ぐ県教育行政の実質的ナンバー2として教育指導統括監を2012年度から2年間担当。1984年に小学校教諭に採用され、沖縄本島各地の学校で教壇に立ち、小学校、中学校の校長も務めたことがある経験豊富な教育者だ。

 青少年のネットによる性犯罪防止対策委員会の委員長も務めたことがある。

 県の諸見里明教育長は「逮捕理由が事実であれば、決して許されるものではなく、本県教育、そして教職員に対する信頼を著しく失墜させるもの」とコメント。8月中旬に臨時校長会を県内全地区の教育事務所で開催、事態を深刻に受け止めている。

 ところが、米軍人が不祥事を起こした場合には連日大々的に報じる地元マスコミは、今回の事件に関しては事実関係を報じただけで、ほとんど後追いをしていない。

 さらに、米軍のわいせつ行為事件については声高に糾弾する県の女性団体や諸団体が、ほとんど口をつぐんでいるのが不思議でならない。(T)