桂宮宜仁親王きょう斂葬の儀


皇居周辺を巡り豊島岡墓地に

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天皇、皇后両陛下は赤坂東邸を訪れられた=16日午後、東京都港区の赤坂御用地(代表撮影)

 8日薨去(こうきょ)された桂宮宜仁親王の本葬「斂葬(れんそう)の儀」が17日、東京都文京区の豊島岡墓地で営まれる。喪主で父の三笠宮殿下(98)をはじめ皇族方、親族や三権の長、ゆかりの人ら650人が参列する。

 天皇、皇后両陛下は慣例で参列されず、使者の侍従長、侍従次長を差し遣わす。両陛下は16日午後、ひつぎがある赤坂御用地(港区)の赤坂東邸を訪れ、最後の別れを告げられた。同日午後6時からは前夜に続き、通夜が営まれた。

600-1 宮内庁によると、ひつぎを乗せた車は17日午前9時、赤坂東邸を出発し、赤坂御用地の周りを一周後、桂宮邸(千代田区三番町)や皇居の周辺などを通り、30分余りで同墓地に到着。午前10時から、斂葬の儀の中心行事「葬場の儀」が行われる。終了後の一般拝礼は、午前11時40分~午後0時半、午後1時半~午後2時半の2回受け付ける。

 御遺体は午後、落合斎場(新宿区)で火葬され、夕方には同墓地に埋葬する「墓所の儀」が営まれる。

 同庁によると、赤坂東邸で10~16日受け付けた一般記帳者数は計3268人だった。