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スマホ前に育みたい親子関係


 スマホやネットは使い方によっては非常に便利な、現代では無くてはならない機器となっている。だが、幼少時代からスマホ、ゲーム、テレビ・ビデオにどっぷり漬かった生活をしていると、脳の機能に悪影響を与え、思考感覚、人間関係、死生観がゆがめられるケースが見られる。

 ネット通販で多額の買い物をしたり、有料サイトでいかがわしい映像を見て多額の請求金額が発生したり、ゲーム感覚でリセットすれば、人は生き返る、と殺人事件に発展したり。未成年には責任が取れない、当然、親に責任が回ってくる。

 フリーで使わせていて後から規制をかけたり、時間を決めるとなると、子供は言うことを聞かず、反発することになる。

 どんなに説得しても、端末を隠したり、ネットを遮断しても、スマホやネット、ゲーム使用より、楽しいこと、有意義なことを子供たち自身が見つけない限り、「学校に行かない」とか「引きこもり」など親の泣き所となる“対抗措置”を打ってくる。

 外での遊びに関心が持てれば良いが、昨今の子供をターゲットにした誘拐、性犯罪・殺人事件を見ると、気楽に外で遊んで、というわけにもいかない。公園で木登りや秘密基地作りをすると、管理者がいない、危険回避はどうする、と問題になる。子供にフリーハンドを与えて、人間関係や危険回避の“勉強”をさせることも必要だ。

 物心がつく前から、親からギューと抱き締められ、愛されている感覚を育むことが大切。絵本の読み聞かせ、散歩や野山の散策、場合によっては、親子でカラオケ、共通の趣味を持ち、親子での会話の時を多く持つことも必要だ。

 地域柄や両親の生活環境など、さまざまな理由で意見は分かれるだろうが、“子供ファースト”で生きる力を子供たちに持ってもらえるような育児・教育環境を醸成していきたいものだ。(和)