存在意義問われる地方私立大


宮城 能彦

沖縄大学教授 宮城 能彦

 ここ数年、地方の私立大学、特にいわゆる「偏差値」が高くない大学の存在意義について議論されることが多くなったように思える。すなわち、低レベルの大学はいらないのではないかという議論である。

 私が大学で教えるようになって30年が過ぎた。実はこの仕事に就いてからずっと悩み続けていることがある。しかし、おそらくそれは世間の人々が想像するものとは多少のズレがあるだろう。当事者側の事情を知ることによって、日本における大学についての議論が深まり実のあるものになってほしいと思う。


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