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4月から外国人労働者の受け入れ拡大が始まる…


 4月から外国人労働者の受け入れ拡大が始まる。課題は多いが、特に言葉の問題は避けて通れない。米国務省がアラビア語と並んで習得が最も困難と認定する日本語だけに、話は簡単ではない。

 新聞報道によれば、病院が外国人を「受け入れたくない」と考えているケースが多い。医療だけに、命に直結するケースが多いのは確かだ。「日本人の握ったすしが食べたい」といった感覚的な反応とは重みが違う。

 「記入」という言葉を知らない日本人一般はほとんどいないが、ある自治体では外国人に対して「書いて下さい」と言い換えることとした。細かい話だが、その「ちょっとの違い」が大きい。

 弘前大の研究室では、「検診」→「病気かどうかを調べる」、「熱中症」→「暑くて具合が悪くなる」などと言い換えることを提案している。日本人が病気かどうかを調べることを検診としたのは、言葉のやりとりを早く済ませるためだった。

 それとは逆の方向への言い換えが、今後日本のあらゆる場所で求められる。言葉は伝わらなくてはならないのだから、言葉が多少長くなり、時間がかかったとしても、意味を伝えるという目的が優先されるのは当然の話。

 安政5(1858)年、江戸幕府の井伊直弼大老の政権下、日米修好通商条約が調印されたことで日本の「開国」が事実上決まった。それから160年、開国は1回で終わるわけではなく、日々迫られ続けるもののようだ。