米国の成人の4割が肥満とされ、深刻な状況…


 米国の成人の4割が肥満とされ、深刻な状況だという。米シンクタンクのミルケン研究所が先月末に「米国の肥満危機―過体重の医療と経済への直接的影響」と題した報告書を発表した。

 それによると、米国民は肥満と過体重のために2016年の1年間で4807億㌦(約54兆円)の出費を強いられた。「公衆衛生、ダイエット製品に毎年、数十億㌦もの資金が投入されているが、状況は改善していない」と。

 肥満の原因は過食。食は人と語らいながら楽しむという精神的要素があるので、一概に否定できないだろう。しかしたらふく食べて、消化のために各種サプリメントを摂取するという“ライフスタイル”には首を傾(かし)げたくなる。

 肥満は過体重それ自体の弊害もあるが、それ以上に慢性腎臓病や肝硬変などの原因となることの方が怖い。米国人の平均寿命は他の先進国よりも2~3歳短く、肥満に関連した疾病はドラッグや自殺と並んで円満な社会生活を阻害する要因となっている(米疾病対策センター報告)。

 米国人の「大量消費」という生き方は今に始まったことではないが、食生活だけでなく、自然災害への対策の在り方についてもその影響がうかがえる。

 米地震学者のルーシー・ジョーンズさんによると、地震の多いカリフォルニアの建造物の耐震基準は、日本の住居にはとても及ばない(月刊誌「Voice」11月号)。自然災害が頻発する中、大いに気になるところだ。