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「世界三大料理」は何かと問われ、フランス…


 「世界三大料理」は何かと問われ、フランス料理、中国料理までは言えても、トルコ料理と答えられる人は少ないのではないか。日本でも羊の肉を焼いたケバブなどが知られるようにはなったが、残念ながらトルコ料理店は中仏と比べると遥(はる)かに少ない。

 気流子がイスタンブールを訪ねたのはもう30年近く前だが、最初の晩、夕食代を安く上げようと、店頭で売られていたケバブとピラフをプラスチックの器に入れてもらい、宿で食べた。その美味(おい)しかったこと。カルチャーショックに近いものを受けた。

 トルコ料理が世界三大料理の一つとされる所以は、シルクロードの通り道にあるため、中東、地中海、ヨーロッパ、アジアなど広い範囲の香辛料や調理法が集約され、非常に豊かなバリエーションを持つ料理になったことがある。歴史的にはそれら地域をオスマン帝国が版図に収めていたのが大きいだろう。

 アジア産の多様な香辛料を使いこなす一方、トルコ民族はもともと中央アジアからモンゴル高原にルーツを持つ遊牧騎馬民族だから、ヨーグルトなど乳製品を使った料理も豊富だ。料理には文化や歴史が集約されている。

 その魅力を知ってもらおうと、トルコ経済省などの主催で「トルコフードフェスティバル」がきょう、東京・芝公園で開かれる。

 25種類のトルコ料理とドリンクが無料で振る舞われ、トルコの伝統音楽やダンスも披露されるという。トルコの料理、文化に触れる絶好の機会だ。