「寒の入り」である二十四節気の小寒は今月…


 「寒の入り」である二十四節気の小寒は今月5日で、先週末から厳しい冷え込みが身に染みるようになった。これから1年で最も寒気が厳しい大寒の20日を経て、月をまたいで節分までは「寒の内」である。

 旧臘(ろう)21日の冬至を過ぎて日脚は伸びているのに、寒気はなお厳しさを増していく。東京都心では昨日朝の最低気温が氷点下2度で、3日連続の冬日(最低気温が氷点下)となった。成田市(千葉県)では同7・4度、八王子市では同5・9度など、関東各地でもこの冬一番の冷え込み、東北や北陸など北国でも記録的大雪である。

 凍る都心の冬日は、昨年は1月24~27日に4日連続、一昨年は1月2~4日に3日連続で記録している。ウェザーテックの季節の便り(15日)も、初雪(高知、長崎)や初氷(長崎、福岡、下関)と、まだ冬の知らせばかり。

 しばらくはコートの襟を立てて街を歩いても、それを突き破る寒さに身をすくませる日々が続きそうである。好転の兆しで春が見えてくるのは旧暦の新年あたりだろうか。

 今年の旧暦1月1日(旧正月)はこの28日。この日を中国では「春節」、韓国では「名節」、東南アジアでは「真正月」と呼び、新年そして春の始まりを盛大に祝う。欧米などはクリスマスを祝い、新暦で新春を祝うのは、今や世界で日本だけとも。

 正月が味気なくなったのは、季節感とずれ、生活実感の薄い新暦のせいだという指摘は考えさせられる。