「内弟子修行8年でデビューしましたが、この…


 「内弟子修行8年でデビューしましたが、この記録を破るのは出ないと思っていたら天草二郎君が9年でデビューしました」と演歌歌手の静太郎さんが語ると「先輩、9年半です」と天草さん。「9年半だったのか。もう、これは破られないと思っていたら、今度は走裕介君が内弟子10年です」。

 内弟子というのは演歌界の大御所で作曲家の船村徹氏の内弟子のこと。3人は船村氏に師事し、氏の付き人として仕事場である楽想館で寝食をともにする厳しい修行生活を終え、歌手デビューを果たした。

 冒頭の掛け合いトークは一昨夕、都内のホテルで催されたディナーショー「船村徹の世界を歌う/ふれあいの夕べ2016」でのもの。デビュー当初から3人を応援してきた都内のカラオケスナックのマスターが企画したもので、今回で4回目である。

 船村氏の内弟子は走さんで最後と思われていたが、今年2月に、走さんを超える12年余の内弟子修行を経て村木弾さんが「ござる~GОZARU~」(作詞・舟木一夫、作曲・船村徹)でデビューした。

 「~夕べ」では末弟として紹介され、さっそく「ござる~」を披露。次回から内弟子4人衆の公演となるのが楽しみだが、これがひと足先に内弟子筆頭の鳥羽一郎さんの音頭で実現する。

 来月25日に、天草さんの地元である熊本県の天草市民センターで行う「『魂の唄』鳥羽一郎と男たち」である。収益は地震被災の熊本県に寄付される。