「朝刊とパンとコーヒー風五月」(浅野右橘)…


 「朝刊とパンとコーヒー風五月」(浅野右橘)。ゴールデンウイークの最中だが、暑い日が続いた。クーラーを付けないで寝ていたら、寝苦しくて目が覚めた人も少なくないだろう。

 気象庁によれば、一昨日は東日本と西日本の各地で最高気温が25度以上を記録し、中には7月上旬並みの気温を観測した所もある。東京や千葉の海岸では潮干狩りを楽しむ親子が見られた一方、熱中症への注意も呼び掛けられた。

 旅行やレジャーに出掛けた人々には、絶好の行楽日和だったと言えよう。とはいえ、休日を過ごす方法は人それぞれ。行列するほどにぎわうレジャー施設を避け、この期間はどこにも行かない人も中にはいる。

 知人の一人は、田植えと夏野菜の植え付けに田舎に帰るとメールを寄越した。混雑を避けてゴールデンウイーク後半以降に帰郷するとあった。農家はこの田植えの季節はネコの手も借りたいほど忙しいだろう。

 レジャーや祭りが楽しいのは、それまで一生懸命働く期間があるから。年中休みだったら、休日の時に感じる喜びや解放感はない。オンとオフという違いがあるから、貴重な休みを楽しもうという気持ちにもなるのである。

 知人のメールの最後には「今年はタケノコが豊作。増えすぎて、イノシシも食傷気味のようです」とあった。餌がなくて山から下りてくるイノシシも満ち足りているのだろう。リフレッシュして連休明けを迎えたい。