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賄賂を拒否した高潔な警官


地球だより

 フィリピンの警官と言えば、残念ながら「腐敗」というイメージが常に纏(まと)わりつく。あまりに多い警官による汚職事件がそうさせているのだが、中には高潔さを保っている警官もいるようだ。

 このほどマニラ首都圏で偽札に絡み、2人の日本人が逮捕された。現地メディアによると、逮捕されたのはマカティ市内の両替商で、偽の米ドル札をフィリピンペソに両替しようとした日本人の男。しかし彼はホテル前でアジア系の人物から破格のレートでの日本円から米ドルへの交換に応じただけで、偽札だったとは知らなかったと主張している。

 そして逮捕からしばらくすると、別の日本人が警察署にやって来て、担当の警官にいきなり5万ペソ(約10万円)を渡し男の釈放を求めてきたという。しかし警官はこれを受け取らず、現金を渡した日本人を賄賂を試みた容疑でその場で逮捕した。

 賄賂を拒否した警官は地元メディアに対し、「警官は高潔な職業。腐敗と引き換えにお金を得ることは簡単だが、失った名誉を取り戻すことはできない」と自分の考えを語った。このような警官がもっと増えて、警察に対する負のイメージが覆されることを切に願いたい。

(F)