世界日報 Web版

親日派の手引き


地球だより

 「親日派呼ばわりされかねない私にさえ、最近の日本は理解できない」

 「軍国主義復活なんて、あり得ない話ですよ」

 安倍晋三首相の靖国神社参拝に韓国中が大騒ぎになった昨年末、親しくしている韓国人とこんな会話を交わしたことがあった。テレビ番組のコメンテーターとして出演することも多い辛口の北朝鮮問題専門家で、筆者とはウマが合っていたのだが、日本の「超特大級挑発」でついに口火を切ったのだ。

 先日、その彼を誘って日本に一時帰国し、東京や大阪しか行ったことがないと言うので、古都・鎌倉を案内した。桜並木が見事な段葛(だんかずら)ではカメラ片手に散策する人たちが行き交い、源頼朝ゆかりの鶴岡八幡宮へ行くと、袴(はかま)姿 の新郎と角隠しをした新婦が厳かに結婚式を挙げていた。海岸沿いを走る江ノ電に乗って奈良時代開創の長谷観音や国宝の大仏を巡り、江の島に近い海では若者がサーフィンに興じる姿をしばし眺めた。

 歴史、自然、人が調和する日本の魅力を少しでも感じてくれたのか、帰り際に「今度、友達と来たらぜひ自分が案内したい」と言ってくれた。政治やマスコミが伝えない日本にこそ、知ってほしい本当の精神文化が見えてくるというもの。軍国主義の香りなど探しようもなかったはずだ。

 韓国が「歴史認識」で興奮している間に、北朝鮮は海上砲撃やミサイル発射、無人機の侵入までまさにやりたい放題だ。「対北」では日本との連携も重要なのだから、北朝鮮に挑発を許さないため日本と協力する「親日派」くらいは許してもいいのでは?

(U)