世界日報 Web版

豊洲新市場の困難な将来


小松 正之

東京財団政策研究所上席研究員 小松 正之

 2001年の豊洲移転の正式決定から17年の歳月を経て、ようやく築地市場は10月11日、豊洲に移転した。

 歴史を遡(さかのぼ)れば徳川幕府の江戸開府と同時に日本橋に魚市場が開設され、江戸内湾で漁獲され幕府に提供された魚介類の残りを、江戸の庶民に販売したことが始まりである。その後、明治に入り日本橋の不潔さと交通混雑で都市化の流れに沿わない市場は移転を迫られ、富山の米騒動や関東大震災後の1935年2月にようやく築地に移転された。その築地市場も83年間の幕を閉じた。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ