東証大納会の年末株価、19年ぶりに高値


日経平均は1万9033円、時価総額は2番目

東証大納会の年末株価、19年ぶりに高値

大納会で鐘を打つ指揮者の佐渡裕さん(中央右)=30日午後、東京・日本橋兜町の東京証券取引所

 2015年最後の取引日(大納会)となった30日の東京株式市場は、前日の欧米株高を好感した買いが優勢だった。日経平均株価は前日比51円48銭高の1万9033円71銭と、3日連続で値上がりし、大納会の終値では1996年以来19年ぶりの高値となった。年末時点を比べた日経平均の上昇は4年連続で、前年末比では9%高。

 東証1部の時価総額は571兆円。バブル絶頂期で日経平均が史上最高値を付けた89年末の590兆円に次ぐ規模に膨らんだ。

 今年の日経平均は6月24日に2万0868円まで上昇。8月には中国の景気不安などから大幅安に見舞われ、9月29日に1万6930円まで下げたが、その後は米国の景気回復観測などから持ち直した。年間の値上がり幅は1582円と前年(1159円)より拡大した。