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ボリビア大統領選 モラレス氏「勝利」宣言


メサ氏は決選投票要求

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 ボリビアの反米左派エボ・モラレス大統領(59)は24日、20日に行われた大統領選での「勝利」宣言を行った。4選目で任期は5年。

 選挙管理委員会は、開票率99・99%の段階で集計情報をウェブで公開、モラレス氏は47・07%、次点で中道のカルロス・メサ元大統領は36・51%だったとした。出馬候補が第1回投票で当選するためには、有効票の過半数を獲得するか、40%以上の票を得た上で次点候補に対して10%以上の得票差をつける必要があった。ただし、メサ氏とその支持者らは、開票作業で不正があったと反発しており、決選投票の実施を求めている。ボリビアの各都市でメサ氏の支持者らによる激しい抗議デモが続いており、一部では暴動に発展している。

モラレス大統領

24日、ラパスで記者会見するボリビアのモラレス大統領(EPA時事)

 また、大統領選挙の監視作業を行っていた米州機構(OAS)が、開票速報中に突然、選管からの速報結果が公開されなくなったことなどを批判、決選投票を行うべきだと求めている。選管から速報公開打ち切りの理由に関する説明はないという。

 20日の選挙では、即日開票が行われたが、開票率83%の時点での得票率はモラレス氏の45%に対してメサ氏は38%で、その差は7%に収まっていた。その後、選管側がウェブでの得票速報を突如中止し、メサ氏側が「不正が行われている」などとツイッターで批判していた。

メサ元大統領

メサ元大統領(AFP時事)

 メサ氏は、全国の支持者に向けて抗議デモを行うように呼び掛けており、米国やブラジル、アルゼンチン、コロンビアなどの各政府も決選投票の実施を求めていることから、ボリビアの混乱はさらに広がる可能性が高くなっている。

(サンパウロ 綾村悟)