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米孔子学院に中国から10年間で1億5000万㌦


ビザ不正も横行

 中国が米国の大学に設置した教育機関「孔子学院」に、この10年間で1億5000万㌦以上の資金が中国から提供されていたことが米上院国土安全保障・政府問題委員会常設調査小委員会の報告から明らかになった。

 学院は、表向きは文化センターとされているものの、米国内の対中政策をめぐる議論に影響を及ぼすためのプロパガンダ機関とみられている。

 学院は米国内の100以上の大学に、さらに500の「孔子教室」が小中学校に設置され、教室では「中国政府承認の教育プログラム」が児童らに施されている。

 報告によると、学院、教室のほとんどで、教育省の規則にもかかわらず、中国からの資金提供に関する報告がなされていない。国務省も調査には消極的で、監査が実施された2校だけで、32の不正ビザが見つかり、無効の処分を受けたという。

 調査小委は国務省に、ビザをめぐる不正がないかすべての孔子学院・教室を調査するよう求めた。

 孔子学院は、2004年に中国の海外進出の一環として開設され、中国教育省傘下の機関「漢弁(ハンバン)」の監督下にある。

 報告によると、学院の設置には、教材や設置場所の確保などに最大20万㌦、運用には、職員の人件費を除いて年間約10万㌦がかかるという。

(ワシントン・タイムズ特約)