世界日報 Web版

米上院公聴会で最高裁判事候補が「無実」主張


暴行被害告発の女性と対立

 米連邦最高裁判事候補のブレット・カバノー氏は27日、上院司法委員会の公聴会で証言し、自身の性的暴行疑惑について「無実だ」と主張。同氏から性的暴行を受けたと訴えた大学教授のクリスティーン・フォード氏の証言と真っ向から対立した。

200

ブレット・カバノー米連邦最高裁判事候補(写真左)と被害を訴えるクリスティーン・フォードさん(AFP時事)

 カバノー氏は証言で、フォード氏が誰かから性的暴行を受けたこと自体は疑わないとしつつ、「私は彼女や他の誰に対しても性的暴行はしていない」と疑惑を全面的に否定。時折涙声になりながら、「悪意のある誤った告発によって、家族や私の名誉は、完全かつ永久的に破壊された」と訴えた。

 カバノー氏はまた、こうした告発について「計算された政治的な攻撃」だと主張。指名承認の過程が「国家の恥になった」と非難した。

 一方、これに先立ち証言したフォード氏は、性的暴行を行ったのはカバノー氏で間違いないかと質問され、「100%」だと断言した。

 フォード氏は言葉を詰まらせながら、当時15歳だった1982年夏のパーティーでカバノー氏にベッドに押し倒され暴行を受けたと主張。その時の記憶によって、「大人になってからも苦しめられた」と訴えた。

 トランプ氏は公聴会終了直後、カバノー氏の証言について「力強く、誠実で、魅力的だった」とツイッターに投稿。「上院は投票をすべきだ」として早期の採決を促した。

 共和党執行部は28日に委員会で採決し、来週前半に本会議で承認することを目指している。現在、上院の定数100議席のうち共和党は51議席で過半数を確保しているが、同党内にも賛否を明らかにしていない議員が複数いるため、承認されるか不透明な状況だ。

(ワシントン山崎洋介)