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米国務長官、正恩氏最側近と協議


米朝首脳会談へNYで最終調整

北朝鮮の金英哲労働党副委員長は30日午後(日本時間31日未明)、空路でニューヨークに到着し、ポンぺオ米国務長官と夕食会形式の会談に臨んだ。両氏は、トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談の6月12開催を目指し、最終調整を行った。協議は31日も実施される。

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30日、ニューヨークで握手するポンペオ米国務長官(右)と北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長(ポンペオ米国務長官のツイッターより)

 北朝鮮最高幹部の訪米は、2000年の故・趙明禄国防委員会第1副委員長(当時)以来18年ぶりとなる。

 ポンぺオ氏はこれまで2回訪朝した際に正恩氏最側近の金英哲氏と会談しており、今回が3回目となる。初日の会談を終えたポンぺオ氏は「金英哲氏との良い夕食会だった」とツイート。2人が笑顔で握手する写真や夕食会の写真を投稿した。会談は約1時間半行われ、金英哲氏には、ステーキやチーズが振る舞われた。

 国務省高官は30日、記者団に「首脳会談に向け、双方の最高レベルの立場にある2人が2週間で何を行うべきかを把握するために話し合いを行っている」と説明。その上で「われわれが求めているのは、完全かつ検証可能、不可逆的な非核化」だと改めて米国の立場を強調した。

 高官は「首脳会談を成功させるためには、北朝鮮はこれまで行っていない取り組みをする必要がある」と指摘し、「もし北朝鮮にその用意がないのなら、われわれは圧力を再び強化するだろう」と述べた。協議では、制裁緩和などの見返りを得ながら段階的非核化を求める北朝鮮に短期間の非核化受け入れを求める方針とみられる。

 また、首脳会談が開催されるかどうかの判断について高官は、「100%、大統領の手の内にある」と述べ、非核化をめぐる北朝鮮との協議を受け、トランプ氏が最終的に判断するとの考えを示した。

(ワシントン山崎洋介)