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元ゲリラ指導者大統領選出馬へ


コロンビア、合法政党化で

 南米コロンビアの左翼ゲリラ組織から合法政党化した「コロンビア人民革命代替勢力(FARC)」の党首であるロドリゴ・ロンドニョ氏(58)はこのほど、来年5月のコロンビア大統領選挙に出馬することを発表した。同氏は、ゲリラ当時の最高司令官。FARCが1日にロンドニョ氏の大統領選出馬を発表したのに対し、コロンビア国内からの報道では、内戦を通じて民間人を含む多数の犠牲を出す原因にもなったゲリラに対する国民の反感は根強く、当選の可能性は低いと予測されている。

ロドリゴ・ロンドニョ氏

コロンビアの政党「人民革命代替勢力」(FARC)のロドリゴ・ロンドニョ党首=8月27日、ボゴタ(AFP=時事)

 ただ、FARCは、政府との和平協定を通じて今後数年間、上下院とも5議席が保証されており、他の野党との協力で議会内で一定の影響力を持ち得る。その上でFARCは、来年3月に実施される国会議員選挙に一定数の候補を立てる方針であり、議席数の上積みを図っている。

 ロンドニョ氏は、ゲリラ組織から政党になった9月時点では「大統領選挙に独自候補を立てる予定はない」としていたが、ここにきて出馬を発表したのは同党の議席拡大の狙いもあるようだ。FARCは、政策として農地改革や開発援助、汚職追放などを掲げ、コロンビア国内の世論調査では支持率12%程度と、小政党並みの支持を得ている。

(サンパウロ綾村悟)