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「トランプ氏を大統領に」 ペンス氏が副大統領候補受諾演説


2016米大統領選

 11月の米大統領選に向け、オハイオ州クリーブランドで開かれている共和党大会は3日目の20日、副大統領候補に正式指名されたマイク・ペンス氏が指名受諾演説を行った。ペンス氏は、実業家ドナルド・トランプ氏について「戦士であり勝者だ」と強調し、「党を結束させ、11月の選挙でトランプ氏を第45代米国大統領にしよう」と呼び掛けた。

ペンス知事

20日、米オハイオ州クリーブランドで行われている共和党大会で、副大統領候補の指名受諾演説に臨むインディアナ州のペンス知事(AFP=時事)

 ペンス氏はまた、オバマ政権が誕生してから国家債務が倍増したことを説明。ヒラリー・クリントン前国務長官が大統領になれば、実質的にオバマ政権が続くことになると指摘し、「決してクリントン氏を大統領にさせないと決意しよう」と訴えた。

 ペンス氏は下院議員を6期12年務めてからインディアナ州知事になったことから、政治経験のないトランプ氏の弱点を補うことができる人材として期待されている。トランプ氏から副大統領候補として指名された際には、マルコ・ルビオ上院議員が「素晴らしい人選だ」とツイッターで語るなど、党内で評価する声も多い。このため、トランプ氏に対して懐疑的な見方をしている党主流派との調整役を担うことになりそうだ。

 一方、予備選・党員集会でトランプ氏と激しく争ったテッド・クルーズ上院議員は演説で「大統領選では良心に従って、自由を守り憲法に忠実であると信頼できる候補に投票しよう」と述べるなど、トランプ氏への明確な支持を表明しなかった。

 党大会の初日に規約をめぐって混乱を起こしたのは、クルーズ氏を支持する代議員が中心だったとされている。同氏がトランプ支持を打ち出していれば党が結束に向かう可能性もあったが、反対にクルーズ氏の演説は党内の溝をいっそう広げる結果となった。

(クリーブランド(米オハイオ州)岩城喜之)