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「国民の団結に全霊捧げる」 バイデン米大統領就任


 米民主党のジョー・バイデン新大統領(78)は20日、首都ワシントンの連邦議会議事堂前で行われた就任式で宣誓し、第46代大統領に就任した。連邦議会議事堂前で行った就任演説で、「米国を一つにし、国民を団結させるために全霊を捧(ささ)げる」と述べ、国民の分断の解消への決意を述べた。

20日、米ワシントンの連邦議会議事堂前の就任式で宣誓するバイデン新大統領(左)とそばに立つジル夫人(AFP時事)

20日、米ワシントンの連邦議会議事堂前の就任式で宣誓するバイデン新大統領(左)とそばに立つジル夫人(AFP時事)

 バイデン氏は約20分間演説し、「共和と民主、地方と都市、保守とリベラルを分ける無作法な争いをやめなければならない。心を固くするのではなく、開けばできるはずだ」と強調。その上で「私はすべての国民の大統領になると誓う。私を支持した人だけでなく、支持しなかった人のためにも同じように懸命に闘う」と誓った。

 米国での死者が40万人を超えた新型コロナウイルスの感染拡大については、「われわれは政治的な打算を脇に置き、このパンデミックに対して一つの国として向き合わなければいけない」と述べ、超党派での対応を呼び掛けた。その後、会場の参加者と共に米国での新型コロナの犠牲者に黙祷(もくとう)を捧げた。

 外交政策については、「同盟を修復し、もう一度世界に関与する」とした上で、「われわれは平和と進歩、安全の強く信頼できるパートナーになる」と述べ、国際協調路線への転換を示した。

 バイデン氏は歴代大統領で最高齢の就任となる。副大統領には女性初、黒人初のカマラ・ハリス氏(56)が就いた。

 就任式にペンス前副大統領は出席したが、トランプ前大統領はこれに先立ちフロリダ州の別荘に向かい、欠席した。現職大統領が新大統領の就任式に欠席するのは1869年以来のこととなる。オバマ、ブッシュ(子)、クリントン元大統領のほか、台湾の在米大使館に相当する駐米台北経済文化代表処の蕭美琴代表が国交断交後初めて正式な招待を受けて出席した。

 首都ワシントンでは、州兵約2万5000人が配備される厳戒態勢の中で行われた。

(ワシントン 山崎洋介)