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米司法長官、大規模不正「見つからず」 トランプ陣営「実質的な調査してない」


 バー米司法長官は1日、大統領選について調査したところ、現時点で選挙結果を覆すような大規模な不正は見つからなかったと述べた。これに対し、トランプ大統領の弁護団は「司法省はわれわれが集めた証拠を調べていない」として調査が不十分だと反発した。

バー米司法長官(左)とトランプ大統領=9月1日、東部メリーランド州(AFP時事)

バー米司法長官(左)とトランプ大統領=9月1日、東部メリーランド州(AFP時事)

 バー氏は米通信社とのインタビューで、連邦検察や連邦捜査局(FBI)が選挙で不正があったとの苦情について調査したが、「これまでのところ、選挙の結果に影響を与える規模の不正は見つからなかった」と述べた。

 バー氏はまた、元連邦検察官のシドニー・パウエル弁護士らが主張する投票機を用いた大規模な不正の疑いについて、「調査したが、今のところそれを立証するものは何も見つけていない」と述べ、否定的な見方を示した。

 バー氏は大統領選後の先月9日、全米の連邦検察に対し不正行為の訴えについて捜査するよう促していた。

 一方、トランプ氏の個人弁護士を務めるジュリアーニ元ニューヨーク市長は声明で、「われわれは少なくとも六つの州で違法な投票の十分な証拠を集めたが、司法省は調査していない」と指摘。トランプ氏の陣営は選挙で不正があったと主張する証人による宣誓供述書を多数集めているが、「われわれの知る限り、司法省からインタビューを受けた人は一人もいない」と不満を示した。

 また、投票機をめぐる疑惑についても「投票機を監査したり、召喚状を用いて真実を判断していない」として実質的な調査が行われていないと主張した。

 トランプ陣営は、集計結果の確定阻止を求めて複数の激戦州で訴訟を起こしているが、現時点で結果の見直しにつながる判決は出ていない。同陣営は1日にウィスコンシン州で違法な手続きがあったとして選挙結果に異議を唱える訴訟を起こすなど、法廷闘争を続けている。

(ワシントン 山崎洋介)