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バイデン氏 「国民の結束」訴え


民主党大会で指名受諾演説 政権奪取を誓う

 11月の米大統領選に向け、野党民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)は20日、地元の東部デラウェア州からオンラインで党全国大会に参加し、指名受諾演説を行った。バイデン氏は、共和党のトランプ大統領(74)が怒りや分断を招いていると批判し、「国民が結束する時が来た」と訴えた。

デラウェア州ウィルミントンで、民主党の大統領候補の指名受諾演説を行うバイデン前副大統領(AFP時事)

20日、米デラウェア州ウィルミントンで、民主党の大統領候補の指名受諾演説を行うバイデン前副大統領(AFP時事)

 バイデン氏は、トランプ氏が「あまりにも長い間、米国を暗闇の中に覆い隠してきた。怒りや恐怖、分断が多すぎる」と非難。その上で「私は民主党の候補者だが、米国民の大統領になるだろう」と述べ、無党派層や共和党穏健派の有権者を意識し超党派の政治姿勢をアピールした。

 バイデン氏は、新型コロナウイルスの感染拡大、大恐慌以来の経済危機、人種差別、気候変動という四つの「歴史的危機」に直面していると指摘。「米国は今、転換期にある。大きな危機だが、並外れた可能性の時でもある」と述べ、解決に取り組む決意を示した。

 新型コロナについては、迅速な検査手段を開発して展開するほか、医療用品や保護具の米国での生産拡大を図ると強調。トランプ氏のコロナ対応については、「国民を守るという最も基本的な義務に失敗した。それは許されないことだ」と断じた。

 バイデン氏はまた、気候変動の危機が「大きな機会でもある」とし、クリーンエネルギーに投資することで、何百万の雇用を創出すると約束。外交では「同盟・友好国に寄り添う大統領になる」と述べた。

 一方、トランプ氏は、バイデン氏の演説終了間際にツイートし、「47年間、ジョーは現在話していることについて何もしてこなかった。彼は決して変わることはない。言葉だけだ!」と切り捨てた。

 中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーを拠点に開催された民主党全国大会はこの日、4日間の日程を終えて閉幕した。一方、共和党は全国大会を24日から4日間、南部ノースカロライナ州シャーロットで開催し、トランプ氏とペンス副大統領をそれぞれ大統領、副大統領候補に正式指名する。

(ワシントン 山崎洋介)