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来月末に医療崩壊も、ブラジル保健相が警告


 ブラジルのマンデッタ保健相は20日、新型コロナウイルスの感染者がブラジル国内で急速に増えている現状に対して、「4月末にブラジルの医療システムが崩壊する可能性が高い」「ブラジルがイタリアのようになりかねない」と警告した。また、感染拡大は7月にピークを迎え、9月には急速に収まっていくと予想した。

マンデッタ保健相

ブラジルのマンデッタ保健相=18日、ブラジリア(AFP時事)

 ブラジルの感染症専門家は、新型ウイルスはすでに国内の全ての地域に蔓延(まんえん)し始めており、特にサンパウロは来週をめどに感染者が爆発的に増える可能性があると指摘している。

 ブラジルでは、20日時点で日本を超える977の感染が確認されており、11人が死亡している。感染者のうち半数近くはサンパウロとリオデジャネイロに集中、今後数週間が爆発的な感染拡大を防ぐために重要だとされている。

 こうした中、ブラジル上院では20日、上院議員に2人の感染者が出たことから、感染拡大の防止に加え、議会機能を停止させないためにインターネット経由による会議・投票システムをテストした。

 一方、国内多くの自治体では、スーパーマーケットや薬局を除く店舗の閉鎖や公共交通の一時停止も始まっており、リオデジャネイロでは、有名なコパカバーナビーチも15日間の閉鎖が決まった。

(サンパウロ 綾村悟)