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ブルームバーグ氏に集中砲火、米民主党のテレビ討論会


 11月の米大統領選に向けた民主党候補者によるテレビ討論会が19日、ネバダ州ラスベガスで開かれた。巨額の広告費を投じ支持率を急上昇させる大富豪のブルームバーグ前ニューヨーク市長(78)が初めて参加。他候補らは同氏の勢いを削ごうと、過去の政策や発言をめぐり集中砲火を浴びせた。

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19日、米大統領選の民主党候補指名を争うネバダ州党員集会を控え、ラスベガスでテレビ討論会に臨むブルームバーグ氏(左端)ら主要候補(EPA時事)

 世論調査で現在トップのサンダース上院議員(78)は、ブルームバーグ氏がニューヨーク市長時代に実施した「ストップ・アンド・フリスク(通行人を呼び止めて所持品検査を行うこと)」政策について、「アフリカ系とラテン系米国人をとんでもないやり方で追い回した」と批判。同氏が民主党候補になれば、マイノリティー票を得られず、トランプ氏に勝利できないと訴えた。

 これに対し、現在支持率で3位のブルームバーグ氏は、サンダース氏が提唱する「メディケア・フォー・オール(国民皆保険)」では幅広い有権者の支持を獲得することが困難だとし、「サンダース氏がトランプ大統領を破る可能性はない」と主張。一方で「私はトランプ大統領のようなニューヨーク出身の傲慢な詐欺師にどう対処するか知っている」と述べ、自身がトランプ氏を打ち負かす可能性が最も高い民主党候補だと強調した。

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 不振だった序盤戦からの挽回を目指すウォーレン上院議員(70)は、ブルームバーグ氏が過去に女性蔑視発言をしたと厳しく非難。「我々が対決するのは、女性を太った女や馬面のレズビアンと呼ぶ億万長者だ。それはトランプ氏ではなく、ブルームバーグ前ニューヨーク市長のことだ」と述べ、暴言で物議を醸すトランプ氏と重ね合わせた。

 ブルームバーグ氏はこうした発言について「彼らは誰も私に何かをしたと非難しなかった。ただ、彼らは私が言った冗談を好まなかったかもしれない」と弁明し、一部の聴衆からブーイングを浴びた。

(ワシントン 山崎洋介)