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米一般教書演説 トランプ氏が実績アピール


「偉大な米国を復活」

 トランプ米大統領は4日夜、上下両院合同本会議で一般教書演説を行った。トランプ氏は大統領に就任して3回目の一般教書演説で、11月の大統領選をにらみ経済や安全保障面での実績をアピールするとともに、民主党候補が掲げる医療保険制度を批判した。

経済 失業率低下
安保 宇宙軍創設

 「偉大な米国の復活」をテーマに演説したトランプ氏は「わずか3年間で、われわれは米国の衰退という考えを一掃し、米国の運命の縮小化を拒絶した」と述べ、「少し前には想像もできなかったペースで前進しており、決して後戻りすることはない」と強調した。

トランプ大統領

4日、ワシントンの米議会で一般教書演説に臨むトランプ大統領(EPA時事)

 演説は、減税や規制緩和により失業率が低下し、株価が上昇するなど好調な経済を誇示。「就任した瞬間から、急速に米国経済を復活させた」と訴えた。

 通商政策では、カナダ・メキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しや中国と結んだ第1段階の貿易合意を成果として挙げ、「われわれは国を再建している」と主張した。

 また、民主党指名獲得争いの主要候補であるサンダース、ウォーレン両上院議員が提唱する「メディケア・フォー・オール(国民皆保険制度)」について「民間保険を廃止し、社会主義者に医療制度を乗っ取らせる」ものだと指摘。「社会主義によって米国の医療保険制度が破壊されるのを決して許さない」と訴えた。

 安全保障面では、軍の再建や宇宙軍の創設のほか、イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官や過激派組織「イスラム国」(IS)指導者だったバグダディ容疑者の殺害を実績として挙げた。

 また、「米国は常にフロンティア国家だった」として、米国人宇宙飛行士を再び月面へ送り、人類初の有人火星探査につなげる計画のため、予算措置を議会に求めた。

 今年の一般教書演説は、弾劾裁判の評決が5日に控える中行われたが、弾劾について言及はなかった。好調な経済などこれまでの実績を前面に出し、大統領選に向けて支持の拡大を図った。

(ワシントン 山崎洋介)