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アイオワ党員集会で民主指名争いが混乱の幕開け


 11月の米大統領選に向けた民主党の候補者指名争いの初戦となるアイオワ州党員集会が3日、州内各地で行われたが、トラブルで集計結果が判明しない異例の事態となった。国内外の注目が集まる中での大失態となり、民主党にとって幸先の悪い出だしとなった。

 民主党州委員会の広報担当者は「報告された集計結果に不一致が見られた」と説明し、結果発表は4日中になるとの見通しを示した。一方で、遅れは「集計システムへのハッカー行為によるものではない」と強調した。

 米メディアによると、バイデン前副大統領(77)の陣営は、党州委員会に対して、集計の過程で「かなりの欠陥」があることを懸念するとして、「完全な説明」を求めた。

 投票結果が分からないまま、主要候補は深夜、支持者の前で演説。その後、第2戦が行われるニューハンプシャー州に次々と向かった。サンダース上院議員(78)は演説で「結果はいずれ出るだろう。非常にうまくいった感触がある」と手応えを語った。

 初戦となるアイオワ州党員集会は、その後の選挙戦の流れを大きく左右する可能性があるため、各候補は選挙戦に力を入れていた。政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が集計した同州の直前の世論調査平均値によると、サンダース氏が23・0%でトップ、続いてバイデン氏が19・3%、ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)が16・8%、ウォーレン上院議員(70)が15・5%だった。

 一方、トランプ大統領の選対責任者は、投票結果をめぐる民主党の混乱について「史上最低のずさんな脱線事故だ。手続きの公平性について疑いが出るのは自然だ」と皮肉った。

(ワシントン 山崎洋介)