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リビアの首都南方で軍事衝突


国連事務総長説得も不調

 北アフリカ・リビアの首都トリポリの南方約50キロの地点で5日、ハフタル元国軍将校率いる軍事組織「リビア国民軍」(LNA)が、国連の支持を受ける統一政府の同盟勢力と衝突した。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラなどが同日、報じた。

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 リビア訪問中のアントニオ・グテレス国連事務総長が衝突の直前、東部ベンガジでハフタル氏と会談し、戦闘の停止を求めたとみられるが、不調に終わったようだ。

 ハフタル氏は4日、LNAに「首都への進軍」を命じ、トリポリ近郊の複数の町を制圧。リビアのテレビ局アルアハラールによると、LNAは廃墟となった空港を一時占拠したが、トリポリから出動した部隊に一掃されたという。

 国連安全保障理事会は5日、緊急会合を開催、LNAに対し進軍の停止を求めた。先進7カ国(G7)も仏北部ディナールで開催された外相会合で、LNAに軍事行動と進軍の即時停止を求めた。

ハフタル司令官

リビア東部を拠点とする軍事組織「リビア国民軍」のハフタル司令官=2018年5月、東部ベンガジ(AFP時事)

 ただ、国連などが統一政府を支持する一方、エジプトやアラブ首長国連邦(UAE)はハフタル氏を支持しており、国際社会の対応は割れている。

 ハフタル氏は、カダフィ政権の崩壊後に国際社会の承認を得て成立した世俗政権を支持していた。だが、世俗政権は、ムスリム同胞団などイスラム勢力が樹立した政権によって東部トブルクに追放された。

 現在の国連主導の統一政府は、分裂状態となったリビアの再統一を意図して樹立されたものの、東部の世俗政権にとっては妥協の産物でしかなかったようだ。今回の首都進軍が反統一政府勢力などを刺激し、混乱が拡大する可能性もある。

(カイロ 鈴木眞吉)