イスラエル 淡水化技術で隣国に水供給へ


地球温暖化にどう取り組む

 イスラエルでは温暖化により内陸からの暑い東風がより高温になり、2050年までに年間最大で118日間摂氏46度の熱波が発生し、2100年までに最大で50度の熱波が襲い、加えて降雨量は減少する可能性がある。

 テルアビブ大学の専門家(ツビ・ハルパズ博士、ハダス・サーロニ教授、地球科学科のアサフ・ホッフマン氏)の研究によると、東地中海では気候変動が進行しつつあり、今後さらに暑く乾燥した夏が長くなり雨季が短くなるという。現在の夏と雨季はそれぞれ4カ月だが、2100年までには夏は6カ月、雨季は2カ月になると予測。早ければ46年までに夏は5カ月になるという。

 水不足が予測される中、国土の大半が砂漠に覆われ年間降雨量の少ないイスラエルは、水関連技術の研究を進めて水不足を解消してきた。現在、家庭で使用される水の70%以上が海水の淡水化技術によるものだ。地中海沿いには五つの淡水化施設があり、年間で約6億立方㍍の淡水を生産している。また、生活排水は廃水処理施設で約85%を浄化し、農業用水として再利用している。

 シュタイニッツ・エネルギー・水資源相は、10年間で淡水の生産を2倍にして、隣国ヨルダンやパレスチナに水を供給し、枯渇するガリラヤ湖にも注ぎたいと表明している。

(エルサレム・森田貴裕)