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米韓演習、規模縮小へ


北朝鮮との緊張緩和措置 米NBC報道

 米NBCニュースは1日、米韓両軍が毎年春に実施する野外機動訓練「フォール・イーグル」と、指揮系統を確認する「キー・リゾルブ」の両演習の規模を縮小し、内容を絞り込んだ訓練に変更して実施すると報じた。2人の米国防当局者の話として伝えた。北朝鮮との緊張緩和に向けた措置の一環で、近く正式発表される見通し。

韓国海兵隊の水陸両用車両

米韓両軍の野外機動訓練「フォール・イーグル」に参加する韓国海兵隊の水陸両用車両=2018年4月、韓国南東部・浦項(AFP時事)

 報道によると、米軍幹部が縮小後の訓練内容の策定を進めている。大規模演習の代わりに、コンピューターシミュレーションなどを活用する計画だという。

 米当局者は、今回の決定はベトナムで開催された北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談とは関係なく、以前から検討中だったとしている。北朝鮮は、米韓合同演習を挑発行為として、中止を求めてきた。

 演習の規模縮小については、専門家から、軍の即応能力や米韓同盟関係に与える悪影響について懸念の声も上がっている。米当局者は、「必要な任務を見極めることで、即応力への懸念を軽減できる方法を見つけた」とNBCに語っている。

 トランプ米大統領は2月28日、米朝首脳会談後の記者会見で、「とても費用がかかる」と不満を表明。「全部が不要だとは言わないが、不要なものもある」と述べ、縮小に前向きな考えを示していた。米韓は昨年、2月の平昌冬季五輪・パラリンピックに配慮して合同軍事演習の開始を延期。昨年6月の初の米朝首脳会談後には、8月に予定されていた合同指揮所演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」や12月の「ビジラント・エース」など大規模演習を中止した。

(ワシントン山崎洋介)