世界日報 Web版

朴大統領の「以心伝心」で中国動くか


韓国紙セゲイルボ

韓半島統一へ遠ざかる北朝鮮

800

3日、北京で、中国の習近平国家主席と夫人(右)に迎えられる韓国の朴槿恵大統領(左)(EPA=時事)

 宮中クーデターで光海君(グァンヘグン)を追い落として王位に就いた仁祖(インソ)は「向明排金」(明を助け、金=後の清を排する)を叫んだ。その後どんなことが起こったか。丁卯胡乱(1627年)が起きると、9年後には皇太極(清の太宗)の12万の軍が朝鮮を蹂躙(じゅうりん)する。丙子胡乱(1636~37年)だ。

 なぜ「向明」に固執したのだろう。事大理念に陥った官吏は清が中原を占めても天下の変化を悟らなかった。「明を思慕する」として、清の文物に目を閉じた。実学者らはどれほど痛嘆をしたことだろうか。

 韓半島に荒波がまた押し寄せている。形勢が通常でない。変化を呼ぶ種は北朝鮮で育っている。貧困にやつれ、民心は散り、先軍と核に縋(すが)った北朝鮮。周辺国は背を向ける。重要な時が近づいているのか。

 中国閲兵式に行った朴槿恵(パククネ)大統領。午餐の時の言葉が目を引く。「以心伝心、無信不立」。他意のない言葉だろうか。そうではない。習近平国家主席に伝えたい話があったのではないか。朴大統領が習主席に会うたびにする話といえば、「韓半島統一」だ。中国の北朝鮮を眺める目が変わったタイミングで、その意を心に入れようと思ったのではないだろうか。

 帰途に就いた朴大統領の言葉は、「韓半島平和統一をどのように成し遂げるのか多様な議論が始まるだろう」だった。大きな変化を知らせる言葉だ。

 注目を集めることはもう一つある。歓待を受けた「朴姐」(朴お姐さん)、天安門の城楼に上がった朴大統領、それを見た中国軍部は何を考えただろうか。「抗米援朝戦争」(韓国動乱)の旧怨を再確認したのか。違う。

 「軍部第一人者」である習主席の行動で、「見えない金正恩(キムジョンウン)」「遠ざかった北朝鮮」を確認したのではないだろうか。中国軍部は「中朝血盟」の輪をつなぐ最も保守的な勢力だ。彼らが変われば全てのものは変わる。磨斧作針(根気強い努力)で中国軍部の頭の中を完全に変えることだ。

 来月、平壌で労働党創建行事がある。だが、中朝関係の好転は難しいようだ。張成沢(チャンソンテク)と親中派は壊れた冬の氷柱だ。傷は深く、中国にとっては「鶏肋」(役に立たないが無視できない)である核能力は大きくなっている。

 時は変わっている。事実求是の目で「統一の歴史」を開かなければならない。「軽薄な議論は国事の助けにならない」

(姜浩遠(カンホウォン)論説委員、9月8日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。