世界日報 Web版

2014年の南北関係「成績表」


韓国紙セゲイルボ

転換の機会逃したアジア大会

 2014年の南北関係は探り合いだった前年とは違い、激しい主導権戦いが繰り広げられた1年だった。南北間の相互対話の意思は強かったものの、主導権争いによる神経戦で虚(むな)しく1年が過ぎた。1次高位級接触と離散家族対面行事を行ったのが南北関係成績表である。

 昨年は初めから期待が大きかった。金正恩(キムジョンウン)国防委第1委員長は新年の辞で、「南北関係改善のために努力しよう」と述べ、朴槿恵(パククネ)大統領もやはり新年の辞で南北関係の必要性を強調して、「離散家族対面行事」を提案した。

 2月の1次高位級接触で、離散家族対面行事が再開されたが、朴大統領が3月28日、ドイツで「ドレスデン構想」を打ち上げると、南北関係の勢いが一気に弱まった。朴大統領の対北人道的支援拡大などに北朝鮮は「吸収統一の意思を明らかにした」として強く反発したからだ。その後2カ月余り、南北は綱引きをしつつ平行線をたどった。

 北朝鮮の仁川アジア競技大会への応援団派遣発表は膠着状態の南北関係を修復する良い機会であったが、北応援団の滞在費用問題で意見が衝突するなど、南北は転換期を迎える機会を逃してしまった。

 10月4日、黄炳瑞(ファンビョンソ)、崔龍海(チェリョンフェ)、金養健(キムヤンゴン)の北朝鮮実力者3人が仁川アジア大会閉会式に出席するため、韓国を電撃訪問したが、単なるパフォーマンスに終わった。

 10月末~11月初めに2次高位級接触を行うことで合意したものの、民間主導で行われた対北朝鮮ビラ散布が問題となり、最後は銃撃戦まで行われた。

 このように2014年は南北ともに物足りなさが残る1年だった。膠着(こうちゃく)した南北関係の責任は、ことごとに横車を押した北が負うべきものだが、その一方で何度かの機会を生かせなかった韓国政府の戦略や態度にも問題があった。

 2015年もこうした状況が変わると見るのは難しい。韓半島および北東アジア情勢が容易でないためである。しかし、南北関係をこのままにしておくのはあらゆる面で負担となる。揺れ動く北東アジア情勢と米・日・中・露の隙間で主導権を握ろうとするなら、南北関係復元は先送りできない課題だ。

 政権に就いて3年目を迎える朴槿恵政府に今年は重要な時期だ。南北関係を好転させて、国政動力に弾みをつける絶好の機会だからだ。南北関係というテコを確保できないなら、米中、日中関係の中で主導権を掴(つか)めず、難しい局面を迎えることになる。

(オク・ヨンデ論説委員、12月25日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。