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【韓国紙】野党「国民の力」の選対が解体、原点に戻り再建を


韓国紙セゲイルボ「社説」

韓国大統領選候補・尹錫悦選対本部の立て直しを図る李俊錫「国民の力」代表(セゲイルボより)

 野党「国民の力」が選挙対策委員会を全面解体と、議員全員の党役職辞任を宣言し、荒波の中にはまり込んでいる。尹錫悦大統領候補の支持率下落を食い止めるために劇薬を処方したのだ。同党は3日、常任選対委員長、共同選対委員長、6人の総括本部長など選対指導部の大部分が辞任を宣言したと表明にした。新時代準備委員長も退いた。同党は「議員全員はすべての党職を離れて一兵卒となる」と宣言した。李俊錫代表への辞任要求も噴出し始め、最高委員の追加辞任の可能性まで議論されている。この渦中で、辞意表明していない金鍾仁総括選対委員長を対象に含めたが、選対がこれを覆すなど混乱が起きたりもした。国民の力は金委員長が「到底このように行くことはできない」と吐露するほど深刻な危機に直面している。

 与党「共に民主党」の李在明候補の支持率は小幅上昇したが、尹候補がより大幅に下落したせいで二強の差が広がった。一部調査では両者支持率が約10%ポイント差まで開いた。20~30歳代の若い世代で、尹氏の支持率は李氏の半分にも及ばないほどひどい。国民の力は今や、とても政権交代を云々(うんぬん)できない状況に至っている。

 選対の全面改編だけでは足りない。国民の力の危機の本質は尹候補にある。今まで国民に映った尹候補のイメージは無知と傲慢(ごうまん)だ。国政全般に対する基本的な識見もなく、夫人・金建希氏の虚偽履歴記載疑惑が持ち上がった時も、適当にもみ消して済まそうとした。国民を無視する態度だ。ある世論調査では、同党支持層の70%が「候補交代が必要だ」と答えたほどに深刻だ。選対も変わらなければならないが、まず尹候補から骨身を削る反省と刷新が必要だ。

 尹候補は残された期間、第一野党の大統領候補としてのリーダーシップとビジョンを備えることに力を注がなければならない。尹候補は「候補の意向」を掲げて威張っていた人々、いわゆる“尹核関”(尹候補の核心関係者)も完全に整理しなければならない。尹候補は「新しく始める」と言った。絶体絶命の試験台に上がっただけに、原点から新たに生まれ変わる覚悟で選対再建を急がなければならない。また、今からでも現実を直視して、低姿勢で有権者に歩み寄らなければならない。李代表も党の選挙に無限責任を負うべき立場にいる以上、味方を後ろから撃つようなことはやめて、選挙勝利のためにまい進しなければならない。国民の力にこれ以上試行錯誤を繰り返す時間は残っていない。

(1月4日付)