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韓国大統領選 最大野党候補に尹氏


「反文在寅」の象徴

5日、ソウルで韓国大統領選の公認候補に選出され、演説する尹錫悦前検事総長(EPA時事)

5日、ソウルで韓国大統領選の公認候補に選出され、演説する尹錫悦前検事総長(EPA時事)

 韓国の保守系最大野党「国民の力」は5日、ソウルで党大会を開き、来年3月の韓国大統領選の公認候補に尹錫悦前検事総長(60)を選出した。国政経験はないが、検事総長として文在寅政権と対決し人気を得た尹氏が洪準杓自由韓国党(国民の力の前身)元代表(66)の追撃を振り切った。10月に公認候補となった与党「共に民主党」の李在明・前京畿道知事(56)と事実上の一騎打ちとなる。

 尹氏は選出後の演説で「今回の大統領選は常識の尹錫悦と非常識の李在明、合理主義者とポピュリストの戦いだ。必ず政権交

代を成し遂げる」と強調した。

 予備選は党員投票と一般世論調査を1対1の割合で合算する方式。尹氏は世論調査で洪氏に続く2位だったものの、党員票で圧倒し、合計得票率47・85%を獲得した。

 尹氏は2019年に検事総長に任命された後、文大統領の最側近の曺国法相(当時)の疑惑を追及し辞任に追い込んだ。政権との対立色を強め、「反文在寅」の象徴的存在になった。

 予備選では経験不足を露呈し、失言が批判を浴びた。自身が検事総長時代の疑惑も抱え、今後も与党からの攻撃材料になりそうだ。

 対日関係に関しては関係改善に前向きな姿勢を示し、日韓間の懸案を全て一括妥結する「グランドバーゲン方式」を主張している。

(ソウル時事)