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平和主義を評価 フランス


天皇陛下御即位 海外メディアの反応
10連休中も高い国民の関心

 保守系仏全国紙ル・フィガロは、新しい元号「令和」が発表されて以降、新元号の意味を詳しく伝えるとともに、日本における天皇が戦後、統治権のない国民統合の象徴であることを説明した。同紙は「1817年以降、終身在位が続いた天皇在位を平成明仁天皇が譲位退位し、令和徳仁天皇が即位した」と伝えた。

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天皇陛下御即位を祝う一般参賀者=4日(UPI)

 左派系ル・モンド紙は4月30日付で、同紙のメスメール記者が質疑応答する形で「新天皇が国の方向を変える権限を持っているか」の問いに対して、「戦後の新憲法で日本の天皇は統治権がないことが定められており、象徴として行動するが、メッセージを伝えることができる」とし、「明仁上皇も平和と民主主義的価値の擁護に尽力し、戦後の枠組みとして寄与したように、新天皇も平和主義を継承する意思を示している」と答えている。

 さらに「(新天皇は)国際的には、環境問題、特に皇太子の時代に取り組んできた水の研究から、水に関連する問題に重点的に取り組む可能性がある」と指摘し、「新天皇は世界に非常に開かれており、皇室の非常に制限された環境の中にあっても、対外的活動に取り組む可能性がある」と予測している。

 仏通信社AFPは、「10日間の日本では前例のないゴールデンウイークの最中にもかかわらず、新天皇即位に対する国民の注目度が非常に高い」と伝えた。その中で、東京・渋谷での通行人インタビューで「天皇はいい人だった…彼は日本の象徴だった」「新しい天皇が前の天皇の優しさを受け継いでくれることを願っている」というコメントを伝えた。

 5月4日付の仏ラジオ・ヨーロッパ1は、日本で4日に行われた一般参賀の初登壇前に「約5万人」が皇居前に集ったと伝え、「わが国が諸外国と手を携えて、世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」という新天皇陛下のメッセージを伝えた。

(パリ 安倍雅信)