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日本との戦略的提携を強化 ハサン・ムラット・メルジャン氏


トルコきょう95回目の建国記念日

日本との戦略的提携を強化 ハサン・ムラット・メルジャン氏

来年はトプカプ宮殿博物館展も

 トルコ共和国建国95周年に当たって世界日報の読者の皆様にお話しできることは、私にとって大きな喜びであります。この機会をお借りして、日本にいるトルコの方々に私の祝意をお伝えし、また、私たちの日本の友人たちに心からなるごあいさつを申し上げたいと思います。

ハサン・ムラット・メルジャン

 トルコ国民は、ムスタファ・ケマル・アタチュルクの指導の下、第1次世界大戦後の、外国による占領を終わらせる戦いに勝利して、1923年10月29日に、共和国の独立を宣言したのであります。90余年を経て、トルコは、効率の良い大統領制立憲民主主義国家として、地域の大国、急速に発展しつつあるグローバル社会の一員、そして、才能豊かで、創造力のある若い世代によって牽引(けんいん)されるダイナミックで、成長力のある、自由市場経済国へと進化してきました。

 トルコは、その外交政策「内に平和、外に平和」という原則に沿って、信頼でき、責任あるアクターとして、今日の困難に実効ある対応を心掛けています。このように、トルコは、進取的かつ人道的外交政策を追求しています。それは、あらゆる地域と周辺国の仲間たちを世界的視野をもって眺めようとするものであります。日本を含め、私たちのパートナーと協力し、協調しながら、私たちおよびその他の地域の安定と繁栄を高めるための具体的な方策を、私たちは採っています。

 トルコはまた、私たちおよびその他の地域における人道的危機状態を是正するに当たっても、主導的立場を維持しています。私たちは、350万人以上のシリア人に対して避難場所を提供しているばかりでなく、困っている人々に人道的援助をするために、広く、ソマリア、ドミニカ共和国、そしてミャンマーにまで手を差し伸べています。

 トルコ・日本関係に目を向ければ、歴史的な、そして強い絆があることが分かります。私たちの友情の始まりは、19世紀にさかのぼります。オスマン帝国のエルトゥールル号が、1890年に台風直撃によって、和歌山県串本町沖合で沈没するという悲劇が起きたのです。遭難した水夫たちへの串本町の人々の無私で犠牲的働きは、トルコ人の心に深く刻まれました。連帯と協力の精神は以来、イラン・イラク戦争中の1985年にあった日本国民のイランからの脱出、また、両国で相次いで起きた自然災害などを通じて、急速に育まれました。私たちの関係には、そのような心温まる一体感と協力の出来事を通して強まった特別な特別な友情が基礎にあるのです。

 このように、トルコと日本は、非常に強い友情関係を築いてきました。ハイレベルの密な対話と協力のおかげで、私たちは素晴らしい政治的関係を享受しています。安倍首相の2013年のトルコ訪問中、エルドアン大統領と安倍首相の合意により、両国関係は、戦略的提携関係に引き上げられました。それは、来年に見込まれている高位高官の訪問によってさらに強化されるものと、私は強く確信しています。

 経済関係は、トルコ・日本関係の主柱の一つに数えられます。経済連携協定(EPA)の交渉は目下続けられているところです。これが決着したら、この協定は、また、投資家に明確な指針と、さらに安全な環境を提供するでありましょう。私たちはまた、トルコと日本の社会の接触を強化するためにビジネス間の会議を立ち上げ続けるつもりです。

 両国の経済アジェンダに載っているもう一つの重要な問題は、シノップ原子力発電計画です。そして、トルコ政府はこの巨大な計画を速やかに進めていきたいと念願しています。さらに、私たちは、第三国において操業する企業間のさらなる協力の可能性を目下探っているところです。

 次期のもう一つの優先事項は、文化交流を増やすことによって、両国の友好的国民の人的接触をさらに密にすることでありましょう。私たちは、2019年を「日本における文化の年」と宣言し、来年は日本国中で、さまざまな文化的行事を主催する計画です。そのうちの最大のイベントは有名なトプカプ宮殿博物館収蔵の美術品の展示を東京と京都で行うことです。私は、これらの行事がトルコの文化を日本の皆様に紹介するのに役に立つものと信じています。

 終わりに、両国間の非の打ち所のない協力に対して、日本政府、日本・トルコ協会、東京日本・トルコ・ウーマンズ・クラブ、そして日本全国の友好的なさまざまな協会に対して、心からの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

 最後になりましたが、私たちがいつも頂いています惜しみないご支援と建設的な協力に対して世界日報社にも感謝申し上げます。

 以上のことを心に抱きながら、もう一度、世界日報の読者の皆様に最高に心を込めたごあいさつを述べさせていただきたいと思います。