香港返還20周年で記念式典


民主化デモは大幅減少

 英国領から1997年7月1日に中国への主権を回復した香港は1日、返還20周年を迎え、記念式典や記念イベントが盛大に行われる一方、民主派は恒例の民主化デモを行った。

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1日、香港返還20年で行われた民主派のデモ=深川耕治撮影

 香港訪問中の習近平国家主席は演説で「香港の一国二制度は世界が認める成功を収めた」と強調。香港独立の動きに対しては「絶対許さない」と厳しく非難し、「香港が国家の主権と安全、発展の利益を守るための制度は完全なものとする必要がある」と述べ、香港基本法(ミニ憲法)23条で義務付ける国家分裂や政府転覆を禁止する法律の新制定を求めた。香港では2003年、立法会(議会)で同法案制定の動きが強まったが、民主派議員らの拒否権行使で廃案になった経緯がある。

 同日午後、民主派は毎年恒例の民主化デモ(主催・民間人権陣線)を展開。参加者数は主催者発表で6万人超で昨年(11万人)より大幅に減少した。出発場所が祝賀イベントでごく一部しか使用できず、祝賀ムードに押された形だ。香港独立を求める約30人のマスクをした支持者らが「私は香港人だ」とシュプレヒコールを挙げながら訴える姿や同性愛の権利を求める団体も署名活動するなど政治的統一性が弱まる側面も見せている。

(香港・深川耕治)