100年変わらぬ中国の民族弾圧 楊海英氏 世日クラブで講演


世日クラブ

楊海英氏 世日クラブで講演

対内モンゴル 日本も積極的支援を

 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良〈ゆずる〉・近藤プランニングス代表取締役)の定期講演会が17日、動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信を通じて行われ、静岡大学人文社会科学部教授の楊(よう)海英(かいえい)氏が「内モンゴル自治区における民族浄化の実態について」と題して講演した。

動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信で講演する楊海英氏=17日、千葉県市川市

動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信で講演する楊海英氏=17日、千葉県市川市

 楊氏は1900年以降のモンゴルの近代史について、「旧満州国成立以後、現在の内モンゴルは中国と日本の二重の植民地となった」と指摘。旧満州国西部で遊牧を営んでいたモンゴル人の文化保護と近代的教育の導入といった当時の日本の政策や、日本人の設置した現地の学校や来日して日本式の教育を受けていたモンゴル族の人々について写真を交えて紹介し、「日本の対モンゴル政策は正解だった」と述べた。

 一方、「内モンゴル・外モンゴルという概念は100年前にモンゴル分断のために生じたものだ」とし、「日本の北方領土をソ連に、内モンゴルを中華民国に引き渡すことを密約したヤルタ協定は、当事者のいない状況で行われた国際法上違法なものだ」と強調した。

 また、終戦後、文化大革命の勃発で中国共産党によって行われた凄惨(せいさん)な虐殺や組織的な性犯罪といった弾圧の実情を語り、「明らかにジェノサイド防止条約に違反するものだ」と非難。「抑圧、搾取、抵抗に対する弾圧は今も終わっていない」とし、現在も行われている草原での環境破壊や今年9月から始まった言語同化政策などの現状を語った。その上で日本に対しては「歴史的に内モンゴルは日本と特別な関係にあった。かつての植民地だった内モンゴルに対し関心を持ち、積極的に支援してほしい」と訴えた。