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沖縄ならではの台風事情

沖縄県では台風が来ると木々が倒れてしまうこともしばしば。(PhotoAC)
沖縄県では台風が来ると木々が倒れてしまうこともしばしば。(PhotoAC)

先日、台風2号が沖縄を襲った。1日には全日空は那覇・宮古・石垣の全便、日本航空は那覇を全便欠航にするなどの影響が出たほか、本島一部で停電が発生するなどの被害があった。

筆者にとって沖縄で経験する初めての台風となったが、沖縄の人々にとってはある意味、恒例行事の一つとなっている。対策なども含めて本土との違いを幾つか紹介したい。

まず一番驚いたのは風の強さだった。傘は一切役に立たない強風で、歩いているだけで飛ばされそうになるほどだ。国際通りにある巨大シーサーが紐(ひも)で縛られている様子は沖縄の台風ならではの光景だ。

もう一つは、スーパーやコンビニに人が殺到して食料を買い占めていく様子だ。台風の進路によっては何日間も家に籠(こも)ることになるため多くの人が食材を買いだめする。本土でも時々買い占めは発生するが、特に停電が起こる可能性が高い沖縄では、ガスコンロや懐中電灯などのアイテムも必須なのだとか。

台風の接近に伴い、営業時間を切り上げて早めに閉店する店が多いが、県内在住の友人によると、大手24時間営業のスーパー「ユニオン」は限界ギリギリまで営業しているそうで、「ユニオンが閉まったら(台風の威力が)ヤバい」そうだ。

台風が過ぎ去った翌日には、ガソリンスタンドに長蛇の列ができるのも、大半の人が車を所有している沖縄ならではの光景。暴風で海から飛んできた海水による塩害から車を守ったり、車に付着した土砂などを落とす必要がある。

他にも、家籠りの退屈しのぎアイテムとしてDVDを借りようとレンタルショップが大賑(にぎ)わいになるそうだ。台風の季節に見られるこれらの光景は沖縄の一つの風物詩と言えるのかもしれない。(K)

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