上昇気流

【上昇気流】(2022年6月11日)

犯罪者の2人に1人が再犯者で、再犯を重ねる者も少なくない。犯罪自体の数は減っているのに、なぜ再犯を防げないのか。そんな疑問から明治以来、115年ぶりに刑罰の在り方が変えられる。

【上昇気流】(2022年6月10日)

骨を丈夫にする働きがあるビタミンD。大阪公立大の桑原晶子教授らのグループの研究で、これが不足する男性は動脈硬化のリスクが高まる可能性があることが分かった。きょうから兵庫県で開かれる栄養・食糧学会で発表される。

【上昇気流】(2022年6月9日)

JR青梅線の羽村駅で下車して多摩川へと下って行った。羽村市郷土博物館(東京都羽村市)に向かったのだが、羽村堰下橋に来ると興味深い光景が見られた。その日はアユ釣りの解禁日。

【上昇気流】(2022年6月8日)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取し、地球に持ち帰った砂からたんぱく質の材料となるアミノ酸が20種以上見つかった。地球の生命起源の材料が隕石(いんせき)などの形で宇宙空間から飛来したという説を後押しするものだ。

【上昇気流】(2022年6月7日)

「僕自身は青春真っただ中なんです」――。83歳で世界最高齢のヨット単独無寄港太平洋横断を成し遂げた堀江謙一さんの言葉だ。69日間の航海の間、使った薬は「目薬とばんそうこうだけ」というのにも驚く。

【上昇気流】(2022年6月6日)

大変な物知り、異能の持ち主というべき子供たちが全国には少なからずいるようだ。私事で恐縮だが小学5年の時、横の席のK君が「先生の言っていることは違う」と時々囁(ささや)いていた。ある時、先生が「ものは自然には光らない」と話したが、彼は「いや、自分で光を出すものがある」と呟(つぶや)いて素知らぬ顔をしていた。

【上昇気流】(2022年6月5日)

「紫陽花の雨を感じてをりし色」(山内山彦)。このところ、近所で見掛ける紫陽花がつぼみから花へと変わっていく様子が分かる。育つ土壌で青や赤など色が違うことはよく知られているが、場所によっても成長の差があり、既に咲き始めている花もある。

【上昇気流】(2022年6月4日)

明の成祖・永楽帝が北京に遷都して築いた承天門は、その後焼失し、清の世祖・順治帝の時代に再建されて天安門と呼ばれるようになった。その門前の天安門広場が6月4日(1989年)、血に染まった。

【上昇気流】(2022年6月3日)

英国でエリザベス女王の即位70年を祝う「プラチナ・ジュビリー」が始まった。テレビ中継からも祝賀ムードが伝わってくる。盛大なパレードには参加しなかったが、バッキンガム宮殿のバルコニーからお祝いの群衆に笑顔で応える女王の矍鑠(かくしゃく)とした様子は、96歳とは思えない。

【上昇気流】(2022年6月2日)

「ソ連から帰ってくると、さっそく僕は、減量にとりかかりました。ようやく『その気』になったのかもしれません。ソ連の『スポーツマスター』どもに、そんな体でよく登れるものだ、と変なところで感心された」。

【上昇気流】(2022年6月1日)

「一冊を最後まで通読しなくてもいい」――。千葉雅也著『現代思想入門』(講談社現代新書/近刊)の中の言葉だ。その根底には「読書は全て不完全」という考え方がある。読書に関する完全主義とは違った発想だ。

【上昇気流】(2022年5月31日)

ロシア軍によるウクライナのオデッサ港の海上封鎖で、世界的な食料危機が懸念されている。オデッサと聞いて映画ファンがすぐに思い浮かべるのは、ソ連のエイゼンシュテイン監督の「戦艦ポチョムキン」の「オデッサ階段」だろう。

【上昇気流】(2022年5月30日)

今、企業が国際的にその価値を高める方途に無形資産の投資・形成の実践がある。蓄積された企業文化や技術を自社だけでなく、社会的価値の創造のために役立てること。広い意味での社会的イノベーション活動が特に大事だという。国の立場で言えば、危機管理能力の向上ということになろうか。

【上昇気流】(2022年5月29日)

梅雨が近づいているのか、先日は強い雨が降った。午後に晴れ上がったので、散歩に出掛けると、道路には雨の気配は既になかった。だが、空気は蒸し蒸ししていた。

【上昇気流】(2022年5月28日)

2005年4月に中国の主要都市で「反日デモ」が繰り広げられたことがある。デモの一部は暴徒化し、日系スーパーや日本大使館などが襲撃された。中国当局が日本の国連安保理常任理事国入りを牽制(けんせい)するために仕組んだ「官製デモ」だった。

【上昇気流】(2022年5月27日)

英国を代表するファストフードで、庶民のソウルフードであるフィッシュ・アンド・チップスが、ピンチに直面しているという。その大半をウクライナに頼っていたヒマワリ油の輸入が滞っているためだ。価格が3倍にもなり、業界団体によると、英国内約1万店舗のうち3分の1が今後9カ月以内に閉店を迫られる恐れがある。

【上昇気流】(2022年5月26日)

俳人で「門」名誉主宰の鈴木節子さんが今月8日、亡くなった。90歳だった。22日には恩師、能村登四郎の創刊した「沖」の50周年記念大会が都内のホテルであり、そこに席が用意されていた。

【上昇気流】(2022年5月25日)

戦後、わが国の宇宙開発事業で試練が続いたのは1990年代末。現在も運用が続くロケットH2Aの前のH2開発時代に、打ち上げの失敗が相次いだ。99年には鹿児島・種子島宇宙センターから打ち上げられた8号機が、4分後にエンジンを停止し、海に落下した。

【上昇気流】(2022年5月24日)

1941年8月、ルーズベルト米大統領とチャーチル英首相は、カナダ東部ニューファンドランド沖の英艦上で会談し、「大西洋憲章」を発表した。第2次大戦と戦後世界に対する基本的な態度を明らかにしたもので、領土の不拡大、民族自決、貿易障壁の引き下げなどを謳(うた)っている。

【上昇気流】(2022年5月23日)

新型コロナウイルスが人工的に作られ、中国・武漢ウイルス研究所(WIV)が発生源である可能性を、米国防情報局のベリエ局長が公式の場で初めて明かしたことが、米紙ワシントン・タイムズに出ている(小紙19日付国際面)。

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