上昇気流の最新記事

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赤穂浪士討ち入りと賄賂【上昇気流】

最近は話題になることも減ったが、きょうは赤穂浪士討ち入りの日。元禄15(1702)年のことだ。一部の赤穂浪士が吉良上野介義央(よしなか)を殺害した。前年3月14日、浅野内匠頭長矩(ながのり)が吉良への殺人未遂事件を起こした。場所は江戸城中、勅使を接待する儀式の進行中だ。

日本・トルコ国交100年【上昇気流】

日本とトルコの外交関係樹立100周年を記念した式典がイスタンブールで開かれ、秋篠宮殿下御夫妻が出席された。1890年、和歌山県沖で沈没したオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の乗員救助などを契機とし、日本とトルコは特別な関係を築いてきた。

ヒマラヤ植物の防寒対策【上昇気流】

東京では日中、晴れた日が多く、暖かくて過ごしやすいが、日が沈むと冷え込んできて、夜間に外出する時には防寒具に配慮する。着込んだと思っていても寒さが身にこたえる時が多。

「ブルジョア共産党」【上昇気流】

「三越にはストもございます」――。百貨店史上初のストライキは昭和26年12月に三越百貨店で行われ、当時こんな言葉が流行(はや)った。それをもじって言えば「あなたの町の民医連の病院にはストもございます」。

食文化の豊かさとは【上昇気流】

久しぶりに回転寿司(ずし)屋に入った。入店から料金を支払って店を出るまで全く店員と言葉を交わさず、タッチパネルの操作に終始した。寿司を食べたというより、食べさせられたような印象しか残らなかった。

高浜原発1号機が運転50年【上昇気流】

関西電力の高浜原子力発電所1号機(福井県高浜町)は先月、国内の原発で初めて運転開始から50年を超えた。エネルギー源の確保を求め続けるわが国にとって感慨深いところがある。

アジア版NATOの行方【上昇気流】

自民党が先月末、石破茂首相肝いりの「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」構想を議論する特命委員会(委員長=小野寺五典政調会長)を設置した。当面、有識者ヒアリングなどを行い、アジア安保の在り方を首相に提言するという。

来年の手帳が気になる【上昇気流】

そろそろ買わないといけないと思うのは、来年のスケジュール手帳。予定を書き込んでいる今年の手帳は終わりに近い。年越しの1月までのページはあるが、毎年その前に買い替えるのであまり使わない。

子規を元気づけた果物【上昇気流】

久しぶりに近所の遊歩道を歩くと、樹木がすっかり黄葉し、鈴なりの柿の実を野鳥がついばんでいた。のどかな日本の秋景色にしばし散歩の足を止めて眺め入った。

ノートルダム大聖堂再開へ【上昇気流】

フランスのパリにあるノートルダム大聖堂は2019年、大規模火災で被害を受けたが、修復作業が終わり、今月7日に外国首脳らを招いて再開式典が催されるという。翌8日にはミサの後、一般公開される。

みっともない共同誤報【上昇気流】

「何だ、こりゃー」と呆(あき)れてしまった。共同通信の誤報の件である。生稲晃子外務政務官が一昨年8月に靖国神社を参拝したと報じたが、実際は参拝していなかった。それが世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」の労働者追悼式にまで影響を与えた。みっともない誤報である。

知られざる親日国家【上昇気流】

首都バクーで国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)が開かれたアゼルバイジャン。この重要な会議のあった国について詳しい日本人は少ない。「第2のドバイ」と言われる経済発展を遂げた国であり、何より大変な親日国である。

北海道脱線事故の教訓【上昇気流】

北海道のJR函館線で、レールの著しい腐食が原因で貨物列車の脱線事故が起きた。札幌-函館間の都市間交通は一時パンク状態となり、人々の足が乱され物流にも大きな傷跡を残した。

消えた政界指南役【上昇気流】

石破茂第2次政権の飛行ぶりがいささか心許ない。自民党総裁選の前までは石破人気を称揚した「世論」なるものも、首相就任後は手のひら返しで、やれ身だしなみがどうの、やれ座ったままで他国首脳のあいさつを受けるのは外交マナーに反するとか、批判が喧(かまびす)しい。

紅葉にまつわる歌【上昇気流】

「春は桜よ/秋なら紅葉(もみじ)」と「田原坂」は歌う。しかし、春も秋も昨今の温暖化で短くなった。それでも、春や秋がなくなったわけではない。「秋=紅葉」という日本の文化は変わらない。

丸裸の海底ケーブル【上昇気流】

IT化で国を超え大量の通信データがやりとりされるようになったが、データの95%は海底ケーブルを通して送られている。人工衛星通信の割合はごくわずかだ。

紅葉のエネルギー【上昇気流】

「山に酔ひもみぢに酔ひて現(うつつ)なき酒に濡れつつひと日の解脱」(中根三枝子)。作者は歌人で万葉集の研究者だ。赤や黄に色づいた山々を散策し、うっとりと見ほれ、われを忘れてしまった体験を詠んでいる。

兵庫県知事選と「ルビンの壺」【上昇気流】

このところ、ローマ帝国の基礎を築いたユリウス・カエサルの言葉がしばしば蘇(よみがえ)る。「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ない」。

耐えて掴んだ初優勝【上昇気流】

「辛抱してやれば、賜杯は抱けると実感できた」――。大関琴桜が九州場所で悲願の初優勝を果たした。初場所の優勝決定戦で横綱照ノ富士に敗れ、新鋭の大の里にも2度優勝をさらわれた。苦しさに耐えて掴(つか)んだ優勝だ。

独居老人と介護ロボット【上昇気流】

65歳以上の単身高齢世帯が、2050年に32道府県で世帯総数の2割を超える見通しであることが厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の推計で分かった。世帯を構成する平均人数も34都道府県で2人を割り込むという。

トランプ黙示録【上昇気流】

トランプ次期米大統領の相次ぐ人事構想に世界は戦々恐々だ。起業家のイーロン・マスク氏の登用など従来の枠をはみ出た起用は「米国第一主義」による緊張の到来を改めて肌身に感じているのだろう。

樋口一葉と津田梅子【上昇気流】

缶コーヒーを買おうと自動販売機に向かった時、新札のためか指が滑ってなかなか1枚だけを取り出せないことがある。滑るのはまだ人の手をあまり経ていないからだ。

魅力的な2人の男性逝く【上昇気流】

俳優の火野正平さんと元横綱の北の富士勝昭さんが相次いで亡くなった。芸能界と角界と活躍舞台は違ったが、2人とも一時期はプレーボーイとして名を馳(は)せた。とにかく幅広い人気があった。

【上昇気流】江戸川区の小松菜

美食家たちの求める食材は肉や魚介類とは限らない。東京都江戸川区でのスター的食材は何といっても小松菜だ。全国有数の産地で、多様な品種が栽培され、それを食べ比べる「利き小松菜」という言葉もある。

【上昇気流】君知るや「亡国の音」

国は何によって滅びるのか。中国やロシアなど「外敵」の話は多いが、「内敵」はどうだろう。亡国にまつわる歴史が気になって書棚の『中国故事物語』(河出書房新社)を繰ってみた。

【上昇気流】人生の先輩が中高生に本を

読書の秋。活字離れが進む中、若い世代に本を読んでもらおうと、東京都町田市で若者を応援する団体が、自分が感動した本を市内の中高生に贈る「ペイ・フォワード ブックinまちだ」を行っている。

【上昇気流】自民は立党の精神に戻れ

35年前の1989年、ベルリンの壁が崩れ、91年にソ連崩壊で冷戦が終結。その影響は東西対立型のわが国の政界にも及んだ。ソ連共産党と関わりの深かった社会党が地歩を失い、野党各党は共産党以外、民主主義を是認する政党に。

【上昇気流】江戸のたばこ禁止令

肌寒くなってきたが、季節柄気をつけねばならないのは火事である。消防庁の発表ではその原因のトップがたばこの不始末だという。「火事と喧嘩は江戸の華」の御代でもそうだったようで、すでに2代将軍秀忠の時代に「たばこ禁止令」が出されている。

【上昇気流】怨霊信仰と和の思想

今年のNHK大河ドラマの重要人物でもある藤原道長は紛れもない権力者だ。だが、その割には酷烈な印象がない、と歴史学者が指摘している(土田直鎮(なおしげ)著『日本の歴史5 王朝の貴族』中公文庫)。

【上昇気流】ゴルフ外交へ備えありや?

韓国の尹錫悦大統領がトランプ次期米大統領との対面に備え、10年ぶりにゴルフの練習を始めたという。韓国紙セゲイルボの朱春烈論説委員は論説記事で、尹氏の実力は90打のレベルと紹介し、ゴルフ外交による米韓蜜月を期待する。

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