上昇気流

【上昇気流】(2022年12月6日)

ロンドンの大英博物館が収蔵するギリシャ彫刻群「エルギン・マーブル」。この返還を求めるギリシャ政府と博物館との間で「秘密協議」が行われたという。

【上昇気流】(2022年12月5日)

散歩していて陽(ひ)が照りだしたり、あるいは急に歩を早めたりすると、すぐに体が汗っぽくなってくる体験はたいていの人にあるのではないか。身体の恒常性を保とうと体内の水が実に敏感に反応する。

【上昇気流】(2022年12月4日)

冬の寒さがめっきり身にこたえるようになった。机に向かい、足元を温めていても、上半身が寒さで心底から震えてしまう。一挙に秋から冬に突入したという印象である。

【上昇気流】(2022年12月3日)

国連が世界人口が80億人に達したと発表したので、天地創造の神の言葉を思い浮かべた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ」(旧約聖書「創世記」)。神はいったい、地に満ちる人の数をどう想定されていたのか。人智(じんち)の及ぶところではないが、気になった。

【上昇気流】(2022年12月2日)

北陸の冬の味覚と言えば、日本海の荒波で育ったタラや寒ブリだ。石川県漁業協同組合が創設した寒ブリの最高級ブランド「煌(きらめき)」の認定が始まり、初日に10匹のうち1匹だけが認定され、400万円で競り落とされた。

【上昇気流】(2022年12月1日)

今年はインド独立75周年、日印国交70周年の節目の年。日本でもさまざまな行事が行われている。その記念事業の一つ、インド外務省による資金援助で刊行されたのが、ラビンドラナート・タゴールの回想記『少年時代』(めこん)だ。

【上昇気流】(2022年11月30日)

パーティーなどでの発言内容が漏洩(ろうえい)するケースがしばしば伝えられる。パーティーも規模はいろいろだが、どこまでが「内輪」で、どこからが「世間」かはキッチリ決まっているわけではない。

【上昇気流】(2022年11月29日)

産経新聞カメラマンが撮影した安倍晋三元首相の写真展が、東京タワーで開かれている。これを見て、安倍氏が類いまれな政治家であったことを改めて思った。

【上昇気流】(2022年11月28日)

月面着陸を目指した小型探査機「OMOTENASHI(オモテナシ)」の失敗は残念だった。しかし民間でも、宇宙ベンチャー企業のアイスペースが月探査機を打ち上げる予定で、月面探査実現へ一歩一歩近づいていくはず。わが国は昨年末、日本人宇宙飛行士の月面着陸を2020年代後半に実現させる方針を固めた。

【上昇気流】(2022年11月27日)

国内外の旅が盛んになって各地の観光地の話題がニュースになっている。海外からの観光客も戻りつつある。一時期のようなインバウンドの盛り上がりまではいかないが、緩やかに回復傾向が進む。

【上昇気流】(2022年11月26日)

エジプトでの国連気候変動枠組み条約の締約国会議が閉幕すると、カタールでサッカーのワールドカップが開幕した。いずれも砂漠の国である。それで導かれるように「ギルガメシュ叙事詩」が心に浮かんだ。

【上昇気流】(2022年11月25日)

市川海老蔵改め十三代目市川團十郎さんの襲名披露公演を東京・歌舞伎座で観(み)た。息子の八代目市川新之助さんの初舞台も兼ね、お祝いムードがあふれていた。

【上昇気流】(2022年11月24日)

北海道遠軽町に旧石器時代の石器が出土した白滝遺跡群がある。大雪山系の北東山麓にあり、赤石山の南側を流れる湧別川の河岸段丘を中心に100カ所ほどの遺跡が分布している。

【上昇気流】(2022年11月23日)

「かかりつけ医」とは「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」(日本医師会)。

【上昇気流】(2022年11月22日)

ある本に当たる必要があって、約3年ぶりに東京・永田町の国立国会図書館に足を運んだ。新型コロナウイルス禍で一時閉館となり、再開後も入館手続きが面倒くさそうで足が遠のいていた。メールで延長手続きをした登録利用者カードがちゃんと使えるかの確認もしたかった。

【上昇気流】(2022年11月21日)

欧州で環境活動家らが名画を攻撃する事件が相次いでいる。ドイツで印象派の画家モネの「積みわら」にマッシュポテトが投げ付けられ、ロンドンでは世界的に有名なゴッホの「ひまわり」にトマトスープが掛けられた。

【上昇気流】(2022年11月20日)

「銀杏散る我が珈琲にも一つ落ちよ」(仙田洋子)。東京郊外の私鉄沿線には、近くに喫茶店がある駅とない駅があるようだ。ちょっとひと休みしたい時にはあると便利である。

【上昇気流】(2022年11月19日)

ちょうど100年前の1922年にドイツの歴史哲学者シュペングラーは新たな文明論を完成させ世に問うた。文明は発生―生育―壮年―老衰の四つのリズムをたどり、春夏秋冬の4拍子を打つ、と。いささか決定論的であるが、思い当たることは多々ある。

【上昇気流】(2022年11月18日)

近所の家の柿の木のたわわに実った実がすっかり色づいてきた。稔(みの)りの秋のフィナーレを告げているようだ。紅葉もいいが、柿の朱色は日本人の生活に根差した秋色である。

【上昇気流】(2022年11月17日)

紅葉の季節となった。鮮やかに記憶に残る紅葉の風景といえば、まず京都。寺院で真っ赤に色づいた上品なモミジを見た時、この古の都は自然界まで雅やかだと実感し、古典文学の世界が甦(よみがえ)った。

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