上昇気流

【上昇気流】(2023年10月18日)

かつて安倍晋三政権が取り組んだ安保法制に世論は冷たかった。8割以上の人が疑問を呈した世論調査結果もあった。一部メディアはそれを根拠に同法制に猛反対した。世論調査の真偽を巡って新聞社同士の論争も起こった。

【上昇気流】(2023年10月17日)

東京・歌舞伎座の「十月大歌舞伎」昼の部「文七元結物語(ぶんしちもっといものがたり)」に女優の寺島しのぶさんが出演して話題になっている。昨年、市川團十郎さんの長女、市川ぼたんさんが「十二月大歌舞伎」に登場したが、歌舞伎座の舞台に成人女性がメインキャストとして出演するのは極めて稀(まれ)だ。

【上昇気流】(2023年10月16日)

札幌市の秋元克広市長と日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長が、札幌市が招致を目指していた2030年冬季五輪を断念し、34年大会以降の招致を目指す意向を表明した。

【上昇気流】(2023年10月14日)

ようやく、夏の日中の猛暑や寝苦しい熱帯夜から解放される日々となった。空を見上げると、青い穏やかな空間がずっと広がっている。稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には、秋の空は「一年中でもっとも美しく感じられる」と書かれている。

【上昇気流】(2023年10月13日)

今や日本人の6人に1人が花粉症と言われる。政府は来年の飛散時期を見据えて「初期集中対応パッケージ」をまとめた。都市部周辺を中心に発生源となるスギ人工林の伐採や花粉の少ない品種への植え替えを進める。その重点地域を今年度中に設定するという。

【上昇気流】(2023年10月12日)

「標高八五〇〇メートル近いこの地点では、下界の鈍さが取り払われ、星との距離が近い。霞(かす)んだフィルターを外して、本物と向かい合っているような感覚があった。強光の星たちはこうも辛辣(しんらつ)な色を放つものなのか」。

【上昇気流】(2023年10月11日)

「燃ゆる感動かごしま国体」が鹿児島県下で開かれている。元来、第75回国民体育大会として3年前に開催予定だったが、コロナ禍で中止され今回は特別大会である。それだけに「燃ゆる」に一段と熱がこもっている。

【上昇気流】(2023年10月10日)

中国の日本水産物禁輸で窮地の水産業界を助けようと、さまざまな動きが出ている。政府の支援策の中心は、販路の拡大にある。禁輸はホタテやナマコなどの中国への過度の輸出依存をただす良い機会と捉えるべきだ。

【上昇気流】(2023年10月9日)

三大栄養素は炭水化物、脂質、たんぱく質。それでは、牛肉から摂(と)ったたんぱく質が人間の栄養素となるのはなぜか。正解は「人間の体内でいったんアミノ酸に分解され、人体に適したたんぱく質が合成されるから」。

【上昇気流】(2023年10月7日)

「お母さんからいただいた」という会話。「いただいた」というのだから、そこそこの物を与えられたのだろう。一昔前であれば「母親からもらった」と言えばそれでよかった。

【上昇気流】(2023年10月6日)

秋田県美郷町の畳店の作業小屋に立てこもったクマ3頭が捕獲され、駆除された。秋田県庁には「なぜ殺したのか」と県外から苦情の電話が殺到しているという。捕獲用の檻(おり)に入った子グマをテレビで見たが、確かに複雑な気持ちになる。

【上昇気流】(2023年10月5日)

東京都あきる野市に五日市郷土館がある。先月下旬に訪れると、敷地内に古民家を移築した「旧市倉家住宅」があり、縁側に月見の供え物が用意されていた。生けたススキを真ん中に、団子やカボチャなどがある。

【上昇気流】(2023年10月4日)

過剰に薄めて放出しても科学的には意味がない。このような指摘が専門家から出されている。今週、2回目の海洋放出が始まる、東京電力福島第1原発にたまる処理水についての話だ。

【上昇気流】(2023年10月3日)

来年3月16日の北陸新幹線の金沢―敦賀間開業に向け、延伸区間の石川県と福井県の6駅で新幹線車両の入線セレモニーが行われ盛り上がっている。経済や社会生活への影響が大きい新幹線だけに、地元としては切実だ。

【上昇気流】(2023年10月2日)

政府がこのほど示した経済対策の五つの柱は、急激な物価高や人口減少への対応、国内投資促進などで、このうち物価抑制は短期的には可能かもしれないし、人口減少は長期的な視野で臨むのだろう。

【上昇気流】(2023年9月30日)

中国報道で「未富先老」という文字を目にすることが多くなった。豊かになる前に老後を迎えるという意味である。

【上昇気流】(2023年9月29日)

夜行バスの車窓から日本海の漁火(いさりび)を何年かぶりで観(み)た。じっくりと眺めることはできなかったが、やはり何とも言えない不思議な情趣が漂う光景である。

【上昇気流】(2023年9月28日)

韓国の伽耶古墳群がユネスコ世界遺産の暫定リストに登録されたのは2013年。この9月、10年ぶりに世界遺産に登録されて、伽耶の歴史が光を発する時代が来たと韓国メディアは喜びを表明する(小紙9月21日付「説往説来」)。

【上昇気流】(2023年9月27日)

東京・八重洲には高層ビルが林立し、ここ10年前後、街の景色の変化は驚くばかり。今も急ピッチで再開発が進む八重洲のビル建設現場で男性作業員らが死傷する事故が起きた。

【上昇気流】(2023年9月26日)

大相撲秋場所は、大関貴景勝が4回目の優勝を果たした。平幕の熱海富士との優勝決定戦では、立ち合いで変化して勝負はあっけなく決まった。正面からぶつかってほしかったが、勝ちにこだわった。

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