上昇気流の最新記事

最新記事一覧

スマホ世代の洋上勤務【上昇気流】

いまや日本中ほぼどこへ行ってもスマートフォンなどでインターネットに接続できるようになった。しかし、海の上となると必ずしもそうはいかない。これが人材確保に苦慮する海上保安庁の課題だった。

サクラとアーモンド【上昇気流】

東京都調布市にある都立神代植物公園にサクラの花を見に行った。中央にある芝生広場の北側の道がサクラ並木でサクラ園もある。ソメイヨシノが多いが、ヨコハマヒザクラ、ヤエベニシダレなど見応えがあった。

石破首相、どうしました?【上昇気流】

「どうしました」。漢字では「如何しました」と書く。どんな時に使うのか。辞書を見ると「相手に何事かあったのかと尋ねる際の表現」(実用日本語表現辞典)とある。英語では「What happened?」。この言葉を考えてみた。

安倍元首相が存命なら…【上昇気流】

トランプ米大統領が発表した「相互関税」の大津波が世界中に押し寄せている。日本も例外ではなく、適用除外が受け入れられなかったのは、何より石破茂首相とトランプ氏との個人的関係が築かれていないためとの見方が専らだ。

高校授業料の無償化【上昇気流】

2026年度からの高校授業料の無償化について与野党で合意された。無償化は家庭の教育費負担を軽くする目的があり、保護者にとっては大変ありがたいものだ。しかし、生徒に対する教育効果をどれだけ高めるかは未知の部分が少なくない。

「車関税」は米国の叫び【上昇気流】

1980年代末に米国ワシントンに赴任していた頃、取材でウェストバージニアに行ったことがある。途中、街中で車のボンネットから煙が出始めた。急ぎ降りて調べていると、近所の白人男性が「どうしたんだ」と声を掛けてきた。

黙って耐えていた朝礼【上昇気流】

小学校の時代、朝礼があった。毎週月曜と木曜だったと記憶している。校長の話があった。6年間同じ学校に通ったが、今でも覚えている話は1件を除いて何もなかった。その1件というのは「小学校の先輩が日本銀行総裁になった」という話。校長は「街中の銀行ではなく、国の銀行の総裁になった」というふうに言った。

大塚栄一さんを悼む【上昇気流】

「よろこびて鮎の塩焼食ふ母の衰えしるくおほかたこぼす」――。新潟県魚沼市の公園にある歌碑に刻まれた大塚栄一さんの歌だ。小紙「世日歌壇」の選者を平成8年から25年まで務めた歌人で、先日逝去された。

地球のプレート恐るべし【上昇気流】

ミャンマーの大地震には驚かされた。何せ200㌔にわたって岩盤がずれ動いたという。ユーラシアプレートとインドプレートの境界での「横ずれ断層型」で、内陸部地震は局地的との既成概念が打ち破られた。プレート恐るべし、である。

戦後80年の桜に思う【上昇気流】

満開の予報に促され、東京・九段の靖国神社、千鳥ケ淵の桜を観(み)てきた。花曇りの中ではあったが、多くの人で賑(にぎ)わっていた。気象庁が指定した標本木の周りには人垣ができていた。

iPS細胞の臨床研究【上昇気流】

慶応大は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経のもとになる細胞を、脊髄が傷つき運動麻痺(まひ)などを引き起こす患者4人に移植する臨床研究を終了したと発表した。世界初の試みだ。

政治の責任増す「統合作戦」【上昇気流】

陸海空の3自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」が発足した。これまでバラバラとは言わないが、3自衛隊それぞれが単独で防衛に当たらざるを得なかっただけに、統合で作戦を行える体制になったことは大きな前進だ。

桜のような生涯の詩人【上昇気流】

気象庁は24日、東京の桜の開花を宣言した。それから春らしい天候となり、ここ数日で見頃になっている。薄着をしても汗ばむような陽気で、つい先日まで寒さに震えていたのがうそのようだ。

韓国で文化遺産焼亡の危機【上昇気流】

約2900㌶を焼失した岩手県大船渡市の山林火災が収まったかと思うや、今度は愛媛県今治市や岡山県で大規模な山火事が発生している。日本より空気が乾燥している韓国でも、大変な山火事被害に見舞われている。

聖霊が働く音楽家【上昇気流】

「ムジカ・アルカディア」という音楽研究会がある。主宰者は世界を舞台に活躍してきたピアニスト大井美佳さん。演奏の技法についてだけでなく、音楽の時代背景や作曲家のメッセージなども探っていく場だ。

懐かしき「ラジオの時代」【上昇気流】

ラジオは懐かしい。気流子にとって生まれて初めてのメディアはラジオだった。歌謡曲からクラシック、漫才に落語、プロ野球や大相撲中継、むろんニュースも家族とともにラジオで聞いた。

自信の影に稽古あり【上昇気流】

「荒れる春場所」も最後は、大の里が通算3度目、大関としては初の優勝を果たした。新横綱豊昇龍が10日目から休場。東大関の大の里は出場力士の最高番付だから、順当な結果とも言える。

光格子時計初の製品化【上昇気流】

「時間」の不思議を思った人は少なくない。4~5世紀の神学者アウグスティヌスは「いったい時間とは何でしょうか。誰も私に尋ねないとき、私は知っています。尋ねられて説明しようと思うと、知らないのです」(『告白』第11巻第14章)と。

「罪」なき者だけが石を【上昇気流】

石破茂首相が自民党国会議員1期生に10万円分の商品券を配ったことが問題になっている。ご本人は「政治的寄付ではなく慰労のためであり、何ら政治資金規正法に抵触しない」としつつも、ご心配をおかけしたと反省の弁で低姿勢の対応だ。

そばとうどん、どっち?【上昇気流】

「そばと言えば信州」と思っていたが、「最近は福井県、山形県のそばの知名度が上がっている」という記事を新聞で読んだ。「信州そば」もうっかりしてはいられない。

図書館は貸本屋にあらず【上昇気流】

全国で「町の書店」が減少し、2024年3月時点で、書店ゼロの自治体は全体の27.7%にもなっている。日本世論調査会の全国調査によると、書店がなくなることに「不安を感じる」と答えた人は64%に上った。

タラの芽の天ぷら【上昇気流】

青森県出身の作家、三浦哲郎さんは生前、山菜が好きだったという。東京に住まいがあったが、この季節になると郷里へ戻って山菜採りをする。たくさん採ってきて、数日は山菜尽くし。やがて飽きてしまう。

唖然とする平和ボケ日本【上昇気流】

30年前の1995年3月20日――。その日の記憶がこのところ鮮やかに蘇(よみがえ)ってくる。所用で筑波大学(茨城県)を訪問する予定で当初、営団地下鉄(現東京メトロ)千代田線を利用し都心からバスで行くスケジュールを組んだ。それが車で行く人がいたので便乗した。

宙に浮く北陸新幹線ルート【上昇気流】

北陸新幹線が石川県金沢市から福井県敦賀市まで延伸開業して1年が過ぎた。開業からの11カ月間で福井県では県外からの来訪者が前年同期比約20%増えたが、2024年の宿泊者数は354万人で前年比9%増にすぎず、コロナ禍前の水準に及んでいない。

日本学術会議法人化へ【上昇気流】

政府に政策提言する日本学術会議を現行の「国の特別の機関」から切り離し、特殊法人とする一方、必要な財政支援を行う法案が閣議決定された。活動状況を確認する監事を置き、首相任命とする。

ある日常の日韓比較【上昇気流】

本に長年住む韓国人の知人が帰国してレンタカーを予約したところ日本人と間違われた。韓国人なら乗りたい車種を真っ先に指定する。自分の核心的な要求を前面に出すが、日本人は「この日の車は空いていますか」といった問い合わせから始まるという。

昔ながらの東京の風景【上昇気流】

「杉並の袋小路で子供らがかくれんぼする/築地の格子戸の前で盛塩が溶けてゆく/東京は読み捨てられた漫画の一頁だ」とは、昨年11月に亡くなった詩人の谷川俊太郎さんの「東京抒情」の冒頭部分(郷原宏選著『ふと口ずさみたくなる日本の名詩』ハルキ文庫)。

旧宮家男子の皇籍復帰を【上昇気流】

安定的皇位継承と皇族数の確保策として政府の有識者会議が、旧宮家の男系男子が養子として皇籍に復帰することを2案の一つとして示したのは令和3年の12月。この案について、ようやく衆参両院の全体会議で協議が行われた。

「幻の寺院」の永福寺跡【上昇気流】

梅の香に誘われて神奈川県の鎌倉に旅した日、寄ってみたいと思っていた所があった。市街地の北東、二階堂にある永福寺(ようふくじ)跡だ。国指定史跡だが、作家、永井路子さんの名ガイドブック『鎌倉の寺』には「幻の寺院」としか記されていない。

反原発とオールドメディア【上昇気流】

お宅の新聞は原発支持派ですか、それとも反原発派ですか。14年前にはそんな質問を随分、お受けした。東京電力福島第1原発事故を受け「反原発でなければ新聞にあらず」との風潮が広がり、原発支持を口にしようものなら、まるで共犯者扱いだった。

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