上昇気流の最新記事

最新記事一覧

光格子時計初の製品化【上昇気流】

「時間」の不思議を思った人は少なくない。4~5世紀の神学者アウグスティヌスは「いったい時間とは何でしょうか。誰も私に尋ねないとき、私は知っています。尋ねられて説明しようと思うと、知らないのです」(『告白』第11巻第14章)と。

「罪」なき者だけが石を【上昇気流】

石破茂首相が自民党国会議員1期生に10万円分の商品券を配ったことが問題になっている。ご本人は「政治的寄付ではなく慰労のためであり、何ら政治資金規正法に抵触しない」としつつも、ご心配をおかけしたと反省の弁で低姿勢の対応だ。

そばとうどん、どっち?【上昇気流】

「そばと言えば信州」と思っていたが、「最近は福井県、山形県のそばの知名度が上がっている」という記事を新聞で読んだ。「信州そば」もうっかりしてはいられない。

図書館は貸本屋にあらず【上昇気流】

全国で「町の書店」が減少し、2024年3月時点で、書店ゼロの自治体は全体の27.7%にもなっている。日本世論調査会の全国調査によると、書店がなくなることに「不安を感じる」と答えた人は64%に上った。

タラの芽の天ぷら【上昇気流】

青森県出身の作家、三浦哲郎さんは生前、山菜が好きだったという。東京に住まいがあったが、この季節になると郷里へ戻って山菜採りをする。たくさん採ってきて、数日は山菜尽くし。やがて飽きてしまう。

唖然とする平和ボケ日本【上昇気流】

30年前の1995年3月20日――。その日の記憶がこのところ鮮やかに蘇(よみがえ)ってくる。所用で筑波大学(茨城県)を訪問する予定で当初、営団地下鉄(現東京メトロ)千代田線を利用し都心からバスで行くスケジュールを組んだ。それが車で行く人がいたので便乗した。

宙に浮く北陸新幹線ルート【上昇気流】

北陸新幹線が石川県金沢市から福井県敦賀市まで延伸開業して1年が過ぎた。開業からの11カ月間で福井県では県外からの来訪者が前年同期比約20%増えたが、2024年の宿泊者数は354万人で前年比9%増にすぎず、コロナ禍前の水準に及んでいない。

日本学術会議法人化へ【上昇気流】

政府に政策提言する日本学術会議を現行の「国の特別の機関」から切り離し、特殊法人とする一方、必要な財政支援を行う法案が閣議決定された。活動状況を確認する監事を置き、首相任命とする。

ある日常の日韓比較【上昇気流】

本に長年住む韓国人の知人が帰国してレンタカーを予約したところ日本人と間違われた。韓国人なら乗りたい車種を真っ先に指定する。自分の核心的な要求を前面に出すが、日本人は「この日の車は空いていますか」といった問い合わせから始まるという。

昔ながらの東京の風景【上昇気流】

「杉並の袋小路で子供らがかくれんぼする/築地の格子戸の前で盛塩が溶けてゆく/東京は読み捨てられた漫画の一頁だ」とは、昨年11月に亡くなった詩人の谷川俊太郎さんの「東京抒情」の冒頭部分(郷原宏選著『ふと口ずさみたくなる日本の名詩』ハルキ文庫)。

旧宮家男子の皇籍復帰を【上昇気流】

安定的皇位継承と皇族数の確保策として政府の有識者会議が、旧宮家の男系男子が養子として皇籍に復帰することを2案の一つとして示したのは令和3年の12月。この案について、ようやく衆参両院の全体会議で協議が行われた。

「幻の寺院」の永福寺跡【上昇気流】

梅の香に誘われて神奈川県の鎌倉に旅した日、寄ってみたいと思っていた所があった。市街地の北東、二階堂にある永福寺(ようふくじ)跡だ。国指定史跡だが、作家、永井路子さんの名ガイドブック『鎌倉の寺』には「幻の寺院」としか記されていない。

反原発とオールドメディア【上昇気流】

お宅の新聞は原発支持派ですか、それとも反原発派ですか。14年前にはそんな質問を随分、お受けした。東京電力福島第1原発事故を受け「反原発でなければ新聞にあらず」との風潮が広がり、原発支持を口にしようものなら、まるで共犯者扱いだった。

除染土の再利用を阻むもの【上昇気流】

東京電力福島第1原発事故から14年、事故の除染で生じた土の最終処分の見通しが立っていない。除染土は現在、福島県大熊町と双葉町にまたがる中間貯蔵施設に保管され、2045年までに県外で最終処分することが法律で定められている。

降水量が多い日本海側【上昇気流】

わが国の都道府県別年間降水量のランクを2021年の例で見ると、1、2位が宮崎、高知と太平洋側の県であるのは予想通り。だが3位が福井、5位石川、6位富山と日本海側が続く。意外な感もするが、これは降水量に冬の降雪量が含まれるためだ。

2代目の重責と悲哀【上昇気流】

「わしが死んだら天下はどうなるか」「乱れましょう」「そう思っておればよろしい」――。出典は忘れたが、病床にあった徳川家康が子の秀忠に問うた時の会話という。天下を掌握し終えた父とその偉業を担う子の「覚悟」がうかがわれる。

コミュニケーションとは【上昇気流】

コミュニケーションは普通に行われれば、それで役立っていることが多い。しかし、コミュニケーションは必ずしも正確で透明なものばかりではない。「こぼれ落ちるもの」があるだろうし、「相手に届き損ねること」もある。

長良川鉄道の未来は【上昇気流】

岐阜県の長良川鉄道は、美濃太田(みのおおた)駅から北濃(ほくのう)駅まで72㌔の区間を走る第三セクターのローカル線だ。沿線には、日本刀の産地として知られる関市、郡上(ぐじょう)踊りの郡上八幡、美濃和紙で有名な美濃市などがある。この路線が一部廃線の危機に直面している。

鎌倉・瑞泉寺の梅林【上昇気流】

ウメの木には花が咲いて実がなるが、実を収穫できるのは25年程度だそうだ。梅農家では収穫量が落ちると伐採して、新しい木を植える。しかし寿命はもっと長く、庭木としては100年。中には200年以上というのもある。

消えゆく二宮金次郎像【上昇気流】

少子化や人口減による学校の統廃合が各地で進められている。そのような中で校舎は壊されたが、二宮金次郎の銅像が残され、行き場に困っているという話を聞いた。これは昨今の「高校無償化」論議と無縁でないように思われた。

再検討必要な山火事対策【上昇気流】

岩手県大船渡市の山火事はおよそ2100ヘクタールを焼失し、なお延焼を続けている。1896世帯に避難指示が出され、建物被害も80棟以上に上っている。平成以降発生した山林火災では国内最大となった。

まだ見ぬ地震のかたち【上昇気流】

南海トラフ地震は、周期的に駿河湾(静岡県)から日向灘沖(宮崎県)までの地域を襲っており、近いところでは1946年の昭和南海地震が挙げられる。気流子の四国在住の叔父などは「あれは本当に恐ろしかった。突然ぐらぐらときて、表に飛び出した」と後まで繰り返し話していた。

米軍とジェンダーフリー【上昇気流】

トランプ米大統領が米軍内の改革にも大ナタを振るっている。米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長の解任、さらには海軍制服組トップのフランケティ海軍作戦部長の更迭を発表した。ブラウン氏は史上2番目の黒人議長、フランケティ氏は女性初の作戦部長だ。

縄文土器と岡本太郎【上昇気流】

「きさらぎや出土の甕の縄の文」(大野雑草子)。きさらぎは陰暦の2月のことで、陽暦でちょうどこの時期にあたる。

日韓共通の課題、少子化【上昇気流】

経済協力開発機構(OECD)加盟国中、最も低い韓国の出生率が昨年の暫定値で0.75となり、9年ぶりに上昇に転じた。2023年と比べ0.03ポイントとわずかの増加だが、新型コロナ禍の収束で婚姻件数が増加したためという。

ハクチョウの飛来と帰還【上昇気流】

東京都板橋区に浮間公園がある。JR浮間舟渡駅の北側で、中央に大きな浮間ケ池、池畔にはシンボルの風車、周囲にウメやラクウショウなど樹木も多い。いつも見掛けるのは釣り人たちだ。

美味しい魚介料理は地方に【上昇気流】

「全国の魚介グルメが代々木公園に大集合!」の宣伝文句に誘われて、東京都渋谷区の「魚ジャパンフェス2025in代々木公園」の会場に足を運んでみた。「発見!ふくしまお魚まつり」も同時開催し、多くの入場者で賑(にぎ)わっていた。

見えないものへの関心【上昇気流】

138億年前、宇宙誕生の瞬間に生まれた素粒子のニュートリノ。今も太陽や遠くの天体から放出されている。しかし電荷を持たないため、地球のような物体も素通りし地上での発見は他の素粒子より遅れた。

バンス演説の真髄【上昇気流】

バンス米副大統領の演説が波紋を呼んでいる。ミュンヘン安全保障会議で欧州の同盟国に対し、その民主主義のあり方を厳しく批判したためだ。もともとトランプ米政権の再登場を警戒していたが、それを超える激しさに右往左往の感がある。

子供に敬語使うテレビ番組【上昇気流】

今月初旬に日本海側を中心に降った大雪のさなかのこと。テレビ(民放)で女性アナウンサーかリポーターが「子供が転ばれていました」と放送していた。「子供が誰かに雪原に転ばされた」というのではない。子供が雪で転んだだけ。ケガでも何でもない。

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