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米韓核抑止強化、北朝鮮との非現実的な“対話信仰”維持の朝毎東京

バイデン米大統領は4月下旬、訪米した尹錫悦韓国大統領との共同記者会見で「北朝鮮が韓国に核兵器を使用すれば迅速、圧倒的、決定的な対応を取り、北の体制は終焉(しゅうえん)する」と強調、北朝鮮に対する核抑止力強化に関する「ワシントン宣言」を発表した。同宣言では、韓国が新設の協議体で北朝鮮に対する米国の核抑止計画に計画段階から関与するものとし、原子力潜水艦の韓国寄港も明記した。

【インタビューfocus】首相訪韓はムード転換の好機 太永浩・韓国与党「国民の力」最高委員

岸田文雄首相が7日から現職総理としては約5年ぶりに韓国を訪問する。3月の尹錫悦大統領訪日に呼応した「シャトル外交」で、日韓関係改善の動きが加速する可能性も出てきた。韓国与党「国民の力」の最高委員で、韓日議連にも所属する北朝鮮外交官出身の太永浩議員に、日韓関係や両国が直面する北朝鮮の武力挑発などについて聞いた。

与党ペニャ氏が当選 パラグアイ大統領選  台湾と外交関係維持へ

南米パラグアイで30日、現職ベニテス大統領の任期満了に伴う大統領選挙が実施され、即日開票の結果、台湾との外交関係維持を掲げる与党コロラド党(中道右派)のサンティアゴ・ペニャ元財務相(44)が当選を確実にした。ペニャ氏は「われわれ全員が求めるパラグアイの設計を始めよう」と勝利宣言した。就任は8月15日で任期は5年。再選は禁じられている。

戦術核再配備“お預け” 韓国 「拡大抑止」強化で米が説得?  

先週ワシントンで行われたバイデン米大統領と尹錫悦・韓国大統領の首脳会談では、最大の焦点となった北朝鮮の核脅威に対する抑止策で、韓国側で徐々に要望が高まる戦術核再配備の確約はなかった。韓国に再び親北政権が誕生することを米国側が不安視していることも背景にあるようだ。

駐比中国大使がフィリピンを恫喝 在台15万人労働者を人質扱い

米比防衛協力強化協定(EDCA)に基づき米軍がフィリピン国内の基地施設を利用する準備が着々と進む中、中国が苛(いら)立ちを隠せない。駐比中国大使が、比政府を恫喝(どうかつ)するような発言をし、反発が広がった。一方、中国外相と会談したマルコス大統領は、ホットラインの増設で合意するなど、中国への配慮も続ける。

パレスチナ 主流派ファタハの支持率低下 ハマスとの対立が激化

エルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地ハラム・アッシャリフ(ユダヤ教呼称「神殿の丘」)で20日、イスラム組織ハマスとパレスチナ自治政府のアッバス議長が率いる主流派ファタハの支持者らの間で激しい衝突が起きた。パレスチナではファタハの支持率が低下し続けている。

日本の民主主義が危ない  模倣犯出現 【岸田首相暗殺未遂―有識者の視点】

岸田文雄首相が衆院補欠選挙の応援のために訪れた和歌山県の漁港で、手製の金属パイプ爆弾を投げ付けられる事件があった。容疑者は首相のわずか1㍍後方に金属パイプ爆弾を投擲(とうてき)しており、爆発までやや間があったことから首相や聴衆は逃げることができたが、爆発物は60㍍離れたコンテナに穴を開ける威力で、首相暗殺未遂事件と捉えるべきだろう。

バイデン氏、再選出馬表明 24年米大統領選 高齢不安抱え

バイデン米大統領は25日、2024年大統領選への立候補を正式に表明した。発表した動画の中で、野党共和党内の「過激派」が自由を脅かしていると主張し、「4年前に大統領選に出馬した時、米国の魂をめぐる戦いの最中にあると述べたが今もそうだ」と強調。その上で「この仕事を終わらせよう」と訴えた。

増加するバチカン報道  聖職者の性的虐待が契機に 教会の隠蔽体質に変化か

バチカン発のニュースは公文や声明文がほとんどで一般の読者の関心を引く記事は少なかったが、ここにきて積極的に報道するメディアが増えてきた。直接の契機は聖職者の未成年者への性的虐待事件だ。「バチカン・ニュース」(独語版)が聖職者の不祥事を隠蔽(いんぺい)せずに報じ始めたからだ。最近ではドイツのカトリック教会フライブルク大司教区の聖職者の虐待調査結果を大きく報道して注目された。

野党、足並みそろわず自滅 衆参補選 立憲民主は3戦全敗

立憲民主党は23日投開票の衆参5補欠選挙で衆院千葉5区、山口4区、参院大分選挙区に公認候補を擁立したが、全敗だった。参院大分、千葉5区は勝算のある選挙だっただけに痛い。立民は一昨年の衆院選と昨年の参院選ともに議席を減らしており、党の退潮傾向がより鮮明となった。

知事・政令市長で「全勝」強調

4月9日に投開票された統一地方選の前半戦は、9知事選、6政令市長選、41道府県議会議員選、17政令市議会議員選が行われた。「自由民主」(4・18)では8面で選挙結果を報告。「わが党各地で勝利」と自民の堅調さを強調した。特に、自治体首長を選ぶ知事選・政令市長選については「推薦候補が全勝」の見出しを付けた。

米国 TikTok禁止の動き後退 民主党、若年層離反を懸念 政府へのロビー活動強まる

米国で短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を巡り、安全保障上の懸念から警戒感が高まっていたが、その一方で国内での使用禁止が実現する見通しは後退しつつある。若い有権者の支持を失うことへの懸念やTikTok側がロビー活動を強化していることなどが背景にあるとみられる。

停戦合意も衝突続く 死者270人

スーダンの首都ハルツームなどで15日に始まった正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の衝突は18日も続き、世界保健機関(WHO)がスーダン保健省の報告として発表したところによると、4日間の戦闘で少なくとも270人が死亡、2600人以上が負傷した。

“スパイ政党”また議席獲得-韓国国会補選 摘発の北工作組織と密接

数々の北朝鮮追従路線で物議を醸してきた韓国の親北政党「進歩党」が先日行われた国会議員の補欠選挙で勝利し、失っていた議席を復活させた。今年に入って韓国を震撼(しんかん)させた各種スパイ事件で摘発された容疑者の大半が同党やその前身、統合進歩党の関係者であっただけに、今回“スパイ政党”とも言うべき同党の候補者が当選し、「ゆゆしき事態だ」(韓国メディア)とする警戒の声が上がっている。

【記者の視点】中国「チャットGPT」規制 イノベーション路線と逆行

1988年の中国取材で、北京の中国新聞協会を訪問した折、驚いたことがある。玄関に近い教室ほどの部屋で、職員の政治学習集会が開かれていた。椅子に座って講話を聞くという形態でなく、2段の長椅子に立ったまま拝聴、唱和するというものだ。

中国の超限戦に無防備な韓国

「超限戦」とは「2000年以来、中国共産党と人民解放軍が全世界を相手に展開する新しい戦争」のことだ。東亜日報社が出す総合月刊誌新東亜(4月号)が「中国の超限戦―新しい戦争の到来」の著者で、その危険性を訴え続けているイ・ジヨン啓明大教授をインタビューし、「超限戦に無防備に露出している韓国」の対応を考えている。

ブラジル大統領 訪中出発 習氏と会談 経済など意見交換か

ブラジルのルラ大統領は11日、1月の就任後初の訪中に出発した。15日まで中国の北京と上海に滞在する予定で、14日には習近平国家主席との首脳会談も予定されている。米国を超える最大の貿易相手国、中国との経済関係強化とウクライナ問題への対応などが話し合われる見込み。

共産、“牙城”の京都で苦戦 統一地方選 5県で議席ゼロに

統一地方選の前半戦が9日投開票され、関西圏を中心に維新の会が躍進する一方で、1970年代に京都と大阪でいわゆる革新府政の与党として権勢を振るった共産党は議席を大きく減らした。また、福岡県など5県で議席を失うなど、凋落(ちょうらく)傾向に歯止めがかからなかった。

カンボジア、中国傾斜が顕著に 人民解放軍と軍事演習再開

カンボジアの中国傾斜が顕著になってきた。フン・セン政権による野党解体やメディア弾圧などに反発して、経済制裁を科した米国の影響力が薄らいだ間隙(かんげき)を縫うように、中国の手が大きく伸びてきた。注目されるのは、アフリカのジブチに次ぎ2番目の中国人民解放軍の海外基地がカンボジアに建設されるかどうかだ。

左翼ゲリラとの和平に暗雲 コロンビア 交渉の一方でテロ攻撃発生

昨年6月のコロンビア大統領選挙で、グスタボ・ペトロ元ボゴタ市長(62)が当選し、同国初の左派大統領が誕生した。元左翼ゲリラのメンバーだったペトロ氏が掲げた公約の一つが、左翼武装ゲリラ「民族解放軍」(ELN)との和平交渉を含む「完全な平和」への道筋を付けることだ。ただ、左翼ゲリラ側は和平交渉のテーブルに着く一方で、過激なゲリラ活動を続けており、先行きに暗雲が立ち込めている。

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